“香港四大天王”アーロン・クオック(郭富城)

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[シネママニエラ]香港警察の内部事情をリアルに描くサスペンスアクション映画『コールド・ウォー 香港警察 二つの正義』。第32回香港電影金像奨9部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、新人賞、脚本賞、編集賞、音響効果賞、視覚効果賞、音楽賞)を制覇した同作について、主演を務めたアーロン・クォック(郭富城)に話を聞いた。

香港最大の繁華街・モンコックで爆破事件が起きる。行動班の副長官・リーは、海外出張中の香港警察長官に代わって捜査の指揮を執るが、一人息子・ジョーの命を守るために人質救出作戦コードネーム:コールド・ウォーを遂行する。しかし、保安管理班の副長官・ラウは、リーの公私混同とも取れる捜査方法に疑問を持ち両者は激しく対立する。アーロン・クォックはラウ副長官を演じた。

アーロン・クォックは歌手として絶大なる人気を得ているが、「映画というのはコンサートのステージとはまったく別であり、違った形で私自身を表現できる創造的なフィールドなんだ」と語る。そして「私はいつも新しい突破口を模索していて、映画がそれにあたる。今は歌うことより演技をすることがよりエキサイティングで楽しいし、新しくも難しいチャレンジだと思っているよ」と、俳優業にも力を入れている様子。

また、本作でリー副長官役を演じ香港電影金像奨の最優秀主演男優賞を受賞した名優レオン・カーファイについて、「彼は個人的にも大好きな香港の俳優の一人。本当に才能があるよ。当初この作品のオファーをもらった時、撮影時期が私のコンサートツアーと重なっていたんだ。だけど、脚本が気に入っていたし、彼がすでにサインしているということ聞き、これはどうしてもやるしかないと出演を決めたんだ。だからこの映画のためにツアーを半年遅らせたんだ(笑)」と、並々ならぬ意気込みで出演を決めた熱い想いを明かす。

そんなレオン・カーファイは、本作の魅力を「もし同じ話でもシンガポールや中国では成り立たないだろう。この映画のトピックは香港特有で、香港という場所はアジアの中でも警察犯罪のエッセンスを的確に表現できる場所なんだ」と香港映画ならではの絶対的な自信を覗かせた。

こちらの“香港四大天王”アーロン・クオック『コールド・ウォー』を語る 続きはシネママニエラにて

南樹里のシネママニエラ

原題=寒戦
日本公開=2013年10月26日
配給=ツイン
公式サイト=http://coldwar-movie.com/
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