グローバル・ウェルス・レポートによると、中国国民の総資産がアジアで日本に次いで第2位になった。中国の総資産額は6兆5000億ユーロ(約855兆3420億円)に達し、1人当たりの資産額は4720ユーロで、世界で第38位となった。

 この調査結果に対して中国のネットユーザーからは「わが国に金があると言っても、その金は官僚や独占企業の手中だ。俺とは関係がない」など、資産の多くが一部の富裕層に集中していることを指摘するコメントが寄せられた。

 また、「わが国は総資産ではトップクラスになれるが、1人当たり資産になるとずっと後ろになる。この国は金持ちも貧乏人も多い」、「中国は国が豊かでも国民は貧しい。日本は国が貧しいが国民は豊か」などの意見もあったが、確かに中国の貧富の差が非常に大きいのは事実だ。

 今回の調査では日本が総資産で中国を上回ったため、「GDPでは日本を超えたはずだろ。何で資産では負けるんだよ。日本の数十倍の人口なのに、なぜ資産が日本より少ないんだ?」と理解できないというユーザーもいたが、GDPの概念が分かっていないのだろう。

 ほかには「不動産価格を釣り上げれば上位に入るさ」という指摘があったが、確かに最近の中国における不動産価格の上昇は、多くの資産価値を高めるのに貢献していると言えるだろう。また、「中国経済は富裕とは言えないが、国民の生活レベルを著しく改善させたことは確かだし、収入も上がっている」というポジティブな見方もあった。(編集担当:畠山栄)