栄養ドリンク6・7月 売れ筋3位「チョコラBB」2位「チオビタ」1位は?
フィールドマーケティング支援サービスを提供するソフトブレーン・フィールド株式会社は、株式会社クレディセゾンとの共同事業として、2013年2月1日にサービスを開始した購買理由データ提供サービスのデータをもとに購買理由に関する分析レポートを報告した。
【連休明けのぼんやり気分から、仕事モードに戻る方法9つ】
対象は、食品、飲料、日用品、医薬品、化粧品などの消費財商品約40カテゴリー。2013年8月7日時点で、購買理由データ数305,823件、会員数37,454名。
本リリースでの分析レポートの購買対象期間は6月3日〜8月4日の約2カ月間、分析対象カテゴリーは「栄養ドリンク」で実施し、全国を対象に2,195レシートデータ(男性:936レシートデータ、女性:1,259レシートデータ)の回答を基に分析された。
◆全体ランキングでは上位主要5ブランドで全体の62.5%を占める
約2カ月間のレシートデータについてブランド別にみると、「リポビタン(大正製薬)」が672レシート、「チオビタ(大鵬薬品)」が300レシート、「チョコラBB(エーザイ)」が149レシート、「エスカップ(エスエス製薬)」が140レシート、「アリナミン(武田薬品)」が111レシートとなり、売れ筋上位5ブランドで全体(2195レシート)の62.5%を占めた。
男女別にみると、男性は1位「リポビタン(304レシート)」、2位「チオビタ(130レシート)」、3位「エスカップ(78レシート)」の順に、女性は1位「リポビタン(368レシート)」、2位「チオビタ(170レシート)」、3位「チョコラBB(135レシート)」の順となった。
◆ブランドごとに購入業態の違いが明らかに
栄養ドリンクの購入業態(場所)について聞いてみると、ブランドにより購入業態の割合にそれぞれ特徴があることが判った。1位「リポビタン」は割合の高い順に「コンビニエンスストア(38.2%)」「総合スーパー、食品スーパー(32.7%)」「ドラッグストア・薬局(25.3%)」となった。
2位「チオビタ」は「ドラッグストア・薬局(43.7%)」「総合スーパー、食品スーパー(34.0%)」「コンビニエンスストア(13.0%)」、3位「チョコラBB」は「ドラッグストア・薬局(45.6%)」「コンビニエンスストア(45.0%)」「総合スーパー、食品スーパー(8.1%)」、4位「エスカップ」は「総合スーパー、食品スーパー(43.6%)」「ドラッグストア・薬局(42.1%)」「コンビニエンスストア(7.1%)」、5位「アリナミン」は「コンビニエンスストア(41.4%)」「ドラッグストア・薬局(38.7%)」「総合スーパー、食品スーパー(15.3%)」の順となった。
「リポビタン」は各業態において同じような割合で購入されているのに対し、「チオビタ」「エスカップ」は「総合スーパー、食品スーパー」、「チョコラBB」「アリナミン」は「コンビニエンスストア」の割合が高くなり、ブランドによる購入業態の違いが明らかになった。
◆上位5ブランドの購買理由は「魅力的な商品特徴」と「価格がお手頃」が占める
上位5ブランドの購買理由について、各ブランドにおける高い割合を占めた項目を3つあげてみると、すべてのブランドで「魅力的な商品特徴があったから」と「価格がお手頃だったから」の2項目が入った。「不足した栄養の補給に良い。ちょっと疲れを感じた時に飲んでいる、飲みやすく美味しい(60代・既婚男性・チオビタ購入)」「今までの物では効果が出にくくなってきたので、このシリーズで試そうと決めた(30代・未婚女性・アリナミン購入)」「疲労が重い・軽い時で買い分けて、その中間あたりの体調の時はこれと決めている(50代・既婚女性・チョコラBB)」と体調に合った商品を探して購入していると考えられる。
「いつも購入していて、なくなったので追加で購入した。味、量、成分ともに気に入っているし、今回は、いつもより、価格が安かった(40代・既婚女性・リポビタン購入)」「肝臓に良さそうなタウリンが入っていて一番安いものを探していたから(50代・既婚男性・エスカップ購入)」など、商品を気に入っていて価格もお手頃のため追加で購入している様子もうかがえた。
またそれ以外の理由として「リポビタン(大正製薬)」「アリナミン(武田薬品)」は「家族が気に入っているから」が、「チオビタ(大鵬薬品)」「エスカップ(エスエス製薬)」は「特売・セールされていたから」、「チョコラBB(エーザイ)」は「試し買いしてみたくなったから」が入った。
◆店頭で検討、購入決定までの流れにもブランド別に特徴が出る
主要5ブランドにおいて、購入検討(=購入の際に買おうかどうか迷った候補ブランド)、購入決定(=実際に購入したブランド)について聞いてみると、購入に至るまでの割合(検討⇒購入)がブランドごとに異なることが判った。
1位「リポビタン(大正製薬)」は、栄養ドリンク全体の43.2%の人が購入を検討して、検討後にその内の70.8%が購入に至っている。同じように見ると、2位「チオビタ(大鵬薬品)」は全体の20.1%が検討してその内の67.9%、3位「チョコラBB(エーザイ)」は全体の10.7%が検討してその内の63.7%、4位「エスカップ(エスエス製薬)」は全体の16.2%が検討してその内の39.3%、5位「アリナミン(武田薬品)」は全体の15.3%が検討してその内の33.0%が購入に至っていた。
「リポビタン」「チオビタ」「チョコラBB」は購入決定率が60%を超えた。購入検討された場合は高い確率で購入決定されることがうかがえる。
栄養ドリンクのカテゴリーは、男女別に購入ブランドに違いがあり、かつ主要ブランドの購入業態(場所)はスーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストアでの購入割合に違いがあることが判った。また商品を購入するまでの経緯において、購入を検討する段階と決定する段階に分けることで、各段階における割合がブランドごとに明らかになった。