長さ20メートルのやきとりが完成！
そんな記念日に先駆け、8月3日にあるイベントが開催されました。日本初のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」は、“世界最長級のやきとり”の焼き上げに挑戦。
いや、今回は“長さ”だけじゃない。東日本大震災の影響で風評被害に遭った福島県川俣町の高級地鶏「川俣シャモ」と全国各地のご当地ブランド鶏を使用し、世界最大級の長さ20メートルのやきとりを焼き上げ、復興支援の一環とする試みでもあります。
補足情報として、“20メートルやきとり”のスケールの大きさについてご説明しましょうか。重さに関して言うと、1メートルにつき1キログラム。今回は20メートルなので、一串で20キロもの重さがあるわけです。
「詰めると割増になりますんで、今日は肉を多めに持ってきています」（「川俣町農業振興公社」社長・斎藤正博氏）
というわけで、焼き上げをスタート！ そしてその傍らには、川俣町が誇るゆるキャラ「川俣しゃーも君」が様子をうかがっています。川俣シャモをデフォルしたキャラクターだそう。
しかし、自分が焼かれる光景を見るのは忍びないのではないか。焼き上げを横目に、しゃーも君は首を振ってるし。ちょっと、我々もやり辛いんですけど……。
さて、ここで「セカチョウ」の公式ルールについてご説明します。両面を十分焼き上げ、その後、定められた手順に従わなくてはなりません。まず全員でやきとりを持ち上げ、5秒間静止。これに成功すると、その後に厳正なる審査が待ち受けています。串が焼け焦げ、分断されていないか？ 生焼けの箇所はないか？ この条件をクリアしてようやく長さを測定し、記録として残るそうです。
「焼き上がりがキレイに焼けてこそ、セカチョウです。生焼け、黒焦げになったら恥ずかしいんで、丁寧に焼き上げましょう！」（斎藤氏）
注意点としては、串を肉の中心に刺すこと。上下同じ厚さにしないと、それこそ焦げたり、生焼けになってしまったりするから。またギュウギュウに詰めると焼けにくいし、隙間を開けると串だけが焼けてしまう。慎重を期して臨む競技なのです。
そんなこんなで10分経過。そろそろ、片面が焼きあがる頃か。さぁみんなでトングを持ち、引っくり返します。ヨイショと！ この後、90度引っくり返して側面を、またその後に180度引っくり返して反対側の側面を焼き上げれば、完成！
では、ここから独特の“セカチョー・ルール”に則ります。焼き上がったやきとりを5秒間持ち上げ、静止しなくちゃいけない。その際、串が折れてしまったり、肉が落ちてしまったら失格となってしまいます。では、行きますよ。ハイッ！ ……おぉ、持ち上がったー。クリアだ!!
これをアルミホイルの上に乗せ、審査員長によるチェックが入ります。生焼けの箇所がないか？ 串の分断はないのか？ 焼き手の方々は見るからにドキドキしているようだが、どうやらキレイに焼けていた。
「焼け具合は、見事に焼けております。『美味しそうに焼けている』という第一条件は、クリアしています！」（審査員長）
また串の分断も見られなかったので、ここから長さの測定へ！ しかし、これが大変そう。メジャーを持った審査員長が、端から端まで進む、進む！
「え〜、20メートル6センチです」（審査員長）
よっしゃ、20メートル超え！ 川俣町を含む全国のご当地やきとり、言わば“絆やきとり”の焼き上げは大成功に終わりました！
……とあまりにもな長さのやきとりだが、行政の指導によりこれを食べることは禁じられている。
しかし長さ1メートルのやきとり『世界一のメガやきとり』は、「全や連総本店 東京」にて、実際のメニューとして人気を博しているらしいです。聞くところによると原価はおよそ6,000円だが、特別価格1,980円でオーダーできるらしく。しかも「やきとりの日」8月10日は、810円というスペシャル価格で提供！ 同メニューは本数限定となっており、平日は計4本、土日は計8本までとなっている。食べられる人は、「抽選」で決定されるそうですよ！
（寺西ジャジューカ）
