“協会を応援する協会”が主催！ 世の協会が集結し、トークして合コンした
もはや、やったもん勝ちの世界じゃな……いや、失礼。世の中には色んな嗜好があるもんだな！
そして、そういった協会を応援するために起ち上がった団体があるらしい。その名も「日本キョーカイ協会」。「ポリシーとプライドを持って活動している各ジャンルの協会の奥深い世界を堪能しながら、その素晴らしい活動を応援する協会」だそうです。要するに、“協会を応援する協会”。そんな同協会（「日本キョーカイ協会」のこと）が7月28日に、大胆なイベントを開催しました。その名も「協会サミット2013」！
当然、その様子を偵察に行ってきましたよ！
さて会場の「東京カルチャーカルチャー」（台場）に到着すると、場内は超満員！ よく考えてください。この日はフジロックの真裏なんですよ……。
「まぁ、出演メンバーを比べても、向こうにはそんな負けてないっていう」（「日本キョーカイ協会」会長・岡英城氏）
念のため、この日「ご協力頂いた協会さま」として発表された団体の名称を列挙していきます。「日本鳩レース協会」、「愛の伝書鳩協会」、「日本マウスパッド投げ協会」、「日本ゴム銃射撃協会」、「全国亭主関白協会」……。何でもありか！
そんなこんなで、イベントが始まります。この日は、第一部「愛のトークセッション」からスタート。各協会の会長たちが、“愛”をテーマに語り尽くします。
まずは「日本合コン協会」会長・絵音（えのん）氏より、“愛”と“合コン”についてを。
「合コンって、日本の文化なんですよ。人数を揃え、『はじめまして』から始まり、みんなの自己紹介時間を均等に割り振っていく。この繊細な出会い方こそ、日本の文化です！」（絵音会長）
合コンをきっかけに、ドンドン人口を増やしていこうじゃないか。そのコンセプトは至極真面目に評価されており、同団体は東京都から認定もされたそうです。
そして当日は、同団体が唱える“合コンの心得”をご教授いただきました。
●合コンは2時間の戦場
「合コンには、大体2時間の制限時間があります。もし初めに女性陣が『今日はハズレだわ』と思ったとしても、2時間は猶予をいただけることになります。その中でいかに自分をアピールし、目標を達成するか」（絵音会長）
●合コンは恋のリトマス試験紙
「例え恋人や既婚者がいたとしても、マンネリだったりケンカしてたり、『この人は運命の人じゃないのかも』と思う時が必ずあると思うんですね。そういう時に合コンに行くと『やっぱり彼がイイ！』と思うかもしれないし、『他にもいい人がいるんだな……』となるかもしれないし。自分の気持ちがわかるんです」（絵音会長）
●合コンは人生の縮図
「合コンで手を抜くような人は、人生でも手を抜いているんですよ。『今日の合コン、つまんないなぁ』ってタラ〜っとやってる人は、人生においてもダル〜い人です！」（絵音会長）
この心得に行き着くまで、絵音会長は5年間をかけ2000試合を経験したという。……ちょっと、計算が合わないくらいなんですけど。ダブルヘッダーどころの騒ぎじゃない。
その他に「合コンはリアクションが命」、「男性は『可愛い』『いいと思う』『わかるー！』、女性は『スゴーい！』『なるほどー！』『おもしろーい！』の3語を連呼していれば大丈夫」なる金言もいただきました。
「『スゴーい！』は、ベッドの上でも使いますから」（絵音会長）
続いては「日本ロマンティック協会」の波房克典会長が登場。
「我々は“夢見がち”と言われ迫害を受けてきた歴史が何千年もあるんですけど、『ロマンティックで何が悪い！』と6年ほど前に協会を起ち上げました」（波房会長）
「大切な人を世界で一番大事にできる人」がロマンティストの定義だそうだ。ちなみに同協会への入会は、紹介制だという。……紹介制ですか!? 急に俗っぽくなるな。
そんな波房会長には「デートでのストーリー作り」や「手紙」の重要性を説いていただきましたが、最も心に響いたのは独特の「30秒ルール」です。
「じっと相手の目を『好きです』と思いながら見つめていたら、大体の場合はグッと来ます。30秒見つめ続けるって、結構大変なんですけど」（波房会長）
ちなみに同協会は6月19日を「ロマンティックの日」と定めており、この日は好きな人に何か青いものを贈ることを推奨している。また、この日は東京タワーも青く光るそうです。ロマンティック！
続いては「日本ハグ協会」高木さと子会長の登場。この協会は2009年に発足しており、本拠地は名古屋だそう。
「今自分の周りにいる人とのコミュニケーション、『ハグニケーション』と呼んでいるんですけど、その人たちを大切にするコミュニケーションをたくさんしてほしいな、と提案しています」（高木会長）
そんなハグ協会が訴えるのは、“家族間のハグ”と“職場間のハグ”。
「10年間の研究の中で、一番ハグしなければいけない彼女や奥様とハグされてないという現実が多いことがわかりました」（高木会長）
いや、家族や恋人とのハグはわかります。でも、ビジネスシーンでのハグって……。
「実はハグにも四十八手があり、何も抱きしめるだけがハグではないんです。ハイタッチとか握手とかもハグニケーションです。自分の大切な人がどんなスキンシップを求めているか探ると良いと思います」（高木会長）
ちなみに四十八手の中で、女性が最も好むハグは“後ろからハグ”だそう。これが人気ナンバーワン！
ここまでを、一旦まとめましょう。合コンで出会って、ロマンティックなデートをして、ハグで盛り上がって……。そして結果ダメだったら、離婚式が控えている。寺井広樹氏の登場です！
コネタでも過去に散々「離婚式」については取り上げているので、ここでは補足情報のみで。まず7月28日現在で、今まで192組のカップルが離婚式を挙げているそう。そして、その内の9組が離婚を取り止めたそうです。なぜなら、離婚式を進める過程で愛が再燃してしまったから。
岡 おおよそ5％の割合で、『離婚するの、やっぱヤメた！』ってなったわけですか。
寺井 完全に茶番ですよね（笑）。
ちょっ……。
また、こんなケースもあるらしい。
寺井 場合によっては、離婚式に浮気相手の方を連れて来られる方もいらっしゃって。会場がピリッとしますよね。
岡 えっ!? どういう顔で、その浮気相手はいるの？
寺井 呼んで来られる方も、悪気は無いんですよ。単純に、新しいパートナーを皆さんの前でお見せしたいという事なんですけど、まだ離婚前なのでフライングっていうか……。
人生、いろいろです。
そんなこんなで、ここから第2部に突入。実は会場に入る際、入り口でアルファベットが書かれた札を渡されており、これが合コンにおける席番号なのです。各々が自分の席に座ると既に班分けされており、この日用意されたゲームに取り組む中でチームワークを高める。その中で親睦を深められれば……、という広義での合コンタイムが始まります！
まずは「日本ハグ協会」の音頭により、隣にいる人とハグすることが義務付けられました。また、いきなり大胆な……。でも、確実に打ち解けましたよ！
さぁ、では第1のゲーム「ショッキングな言葉選手権」の始まりです。ここでは、過去に恋人から言われトラウマになったようなセリフを発表。最もインパクトのあるセリフを思い出せた班の優勝です。
結果、各班からは「全てにおいて小さい」、「もうアンタとは一緒に電車に乗りたくない」、「稼ぎが悪い」、「今でも愛してるけど、それはペットに対するものと同じだ」、「（5円玉を渡され）ご縁がありますように」と、トラウマものの文言が発表されていきます。ちなみに優勝は、恋人から投げかけられた「中の下」という吐き捨てでありました……。
続いて第2のゲームは、「ロマンティック川柳」。その名の通り、ロマンティックな川柳を発表するコーナーです。
ここでも、秀逸な作品が続出！ 「愛してる 声をかき消す 夏花火」、「あなたなら 遊びでいいわと 言われた夜」、「君となら ポッキーゲーム 1ダース」、「この香り 追いかけてみたら 別の人」といった川柳たちが飛び出したのですが、優勝は「つなぎたい 時に当たる その右手」でした。
どうですか、確実にディープな夜でしょ？ 世の中に様々な変わり種協会があることも知れたし。“愛”に対する見識も深まりました。
フジロックにも、負けてない！
（寺西ジャジューカ）
