イタリア人記者が本田の実力に太鼓判「ミラン攻撃陣の生命線に」

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 CSKAモスクワに所属する日本代表MF本田圭佑は現在、ミランへの移籍の噂がさかんに報じられている。既に個人の契約では合意に達しているとも伝えられ、加入時期は今夏、あるいは来年1月かと、様々な情報が飛び交う。移籍報道が過熱する中、現地イタリアの記者であるルチアーノ・マルティーニ氏が本田に対する期待感を明かした。

 マルティーニ氏は本田のミラン入りを仮定しながら、「本田はトレクアルティスタ(トップ下)として起用され、高いキープ力とパスセンスでマリオ・バロテッリやステファン・エル・シャーラウィといった若い攻撃陣を操る役割を求められるはずだ」とコメント。「言い換えれば、彼はミラン攻撃陣の生命線になる可能性が高い」と期待を寄せた。その上で、「セリエAで成功するためには『フィジカルとメンタルの強さ』が必要だ。その点、本田は既にこの重要な要素を持ち合わせているように見える」と語り、かつてローマで日本人初のリーグ優勝に貢献した元日本代表MFの中田英寿氏との類似点を挙げ、本田の実力に太鼓判を押している。

「本田のベストポジションは明らかにトップ下だ。他の日本人選手に比べて俊敏性では劣るが、その分、フィジカルが強く、周囲の選手を使うことができる。思えば、中田英寿もそういうタイプの選手だった。テクニックに加えて、心身ともに強さを持っていたことで、彼は日本人で唯一、スクデットを手にした選手となった」

「技術だけでは大きな成功は得られない。だが、繰り返すが本田には屈強なフィジカルと、強じんなメンタルがある。彼なら中田に続いてスクデットを手にできるのではないか」

 去就が注目される中、移籍が実現した際に本田はミランで実力を発揮できるのか。ルチアーノ氏による本田の分析は7月18日発売の『ワールドサッカーキング』に掲載される。