テレビ東京「カンブリア宮殿」(5月30日放送分)では、「世界が賞賛する技術力 巨人に挑む日の丸メーカー」と題し、国内No.1スポーツメーカー・アシックスを特集した。

ナイキやアディダスといった世界的スポーツブランドと競い、日本以外の国でも徐々に支持を集めているアシックスは、全ての素材を自社で開発するなど、高い技術力とあくなき向上心で躍進を続けている。

同番組では、トップアスリートが履くシューズをカスタムメイドしている同社のスポーツ工学研究所にもカメラを入れた。ここでは、メジャーリーガー・イチローのスパイクも作られているのだ。

同社がイチローのスパイクを作るようになって15年。毎年進化しているというスパイクについて、担当者は「(イチローが求めるのは)間違いなく軽さ。軽くする技術は簡単なことじゃないので、“もう限界です”といいながら、どうやって軽くしようって毎回悩む」と語った。

実際、10グラムの軽量化を実現するため、スパイクの刃の数を減らしながらも、効率よく配置し、また、使われる樹脂などは強度を保った上でギリギリまで削るなど、研究に研究を重ねているという。1999年、425グラムだったイチローのスパイクは、2012年モデルで230グラムにまで軽量が進んでいる。

スタジオに登場したアシックス・尾山基社長は、「(イチローにスパイクを提供するようになった)1999年の前は皮底だったので、もっと重かったと思う」と語り、実際に行われているイチローとのやり取りについても言及する。

「私も2005年からずっと立ち会っているんですが、ものすごい。何がすごいかっていうと、まずそのときは一年契約しかしないと。ご本人曰く、長期契約すると緊張感が持たないだろうと。よって一年契約にすると。無理を承知でもっと軽くしてくれと。一種の禅問答で技術的には僕らも研究して、モノとして実現しなくてはいけないので、すごいですね。(イチローと開発者との)やり取りは横で見ていても、凄いスリリングです」と明かした。