ライトヘビー級、しかも世界最高峰のジョン・ジョーンズを相手にチェール・ソネンはミドル級時代のような爆発力を見せることができるか(C)MMAPLANET

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27日(土・現地時間)、ニュージャージー州ニューアークのプルデンシャル・センターで開催されるUFC159「Jones vs Sonnen」。メインはTUFシーズン17コーチ対決、ジョン・ジョーンズ×チェール・ソネンのUFC世界ライトヘビー級選手権試合だ。

両者の対決は昨年来の因縁の結着戦でもある。9月1日に行われる予定だったJJにとって4度目の王座防衛戦がチャレンジャー、ダン・ヘンダーソンの負傷で直前になって消滅。代役探しに躍起となったUFCだが、8日前の要請を受けるトップ・ライトヘビー級ファイターは現れなかった。そんななか、一人チェール・ソネンがオファーを受け入れるも、今度はJJが対戦を拒否し、前代未聞のイベントキャンセルという事態を引き起こした。

その両者が成功を収めたシーズン17のコーチ役として12週間に渡り、TVに出演し続け、ソネンが予想外に常識人振りを発揮し、新たな一面を視聴者に印象付けた。UFCとすれば誰もが挑戦を拒否したなかで、ソネンのみがJJと戦うことを了承したという理由で挑戦権を与えたという大義名分が存在するが、ミドル級王座奪取に失敗したばかりのミドル級コンテンダーの抜擢には疑問の声が寄せられていたのも事実だ。

2005年7月以来、実に7年9カ月振りのライトヘビー級戦、UFCライトヘビー級ではヘナート・ババルに敗れているのみのソネン、それ以前のライトヘビー級でのファイトはフォレスト・グリフィンやジェレミー・ホーンに敗れ、ホーマー・ムーアやアルマン・ガンバーリャンらに勝利していた。それ以前にもミドル級で戦っていたこともあるソネンだけに、キャリア17勝1敗、その1敗も反則負けで、ヘビー級転向が望まれるJJの対戦相手の資格があるかといえば、やはり首をかしげるしかない。

常識的に考えると、リーチの差、そしてソネンが得意とするレスリングの攻防でもJJが優位に立つ。さらにいえば、現代MMAにあってポイント加算に最も優位なテイクダウンに加え、試合をフィニッシュするために必要なトップコントロール、抑え込みという部分でJJは、他を寄せ付けない強さを持つ。スピニングバックエルボーや後ろ回し蹴り、バックスローなど豪快な技の印象が強いJJだが、彼の一番の強味は基本に忠実なコントロール術にある。

そして、ソネンといえばこのテイクダウンから抑え込み――からのパウンドを最大の武器とするファイターだ。本人曰く、五輪を狙えたボクシング技術でプレッシャーを掛け、クリンチからテイクダウン、そしてトップから攻めるというMMAのコアの部分で勝負してきた。その得意分野がJJと対戦したときに通じるのか。難しいとしかいいようがないが、ソネンというファイターは数字に見えない部分で怖さを持っている。