ブリヂストン、太陽光発電による売電事業を開始--年内の発電開始を予定

写真拡大

ブリヂストンは11日、同社の子会社であるブリヂストンプラントエンジニアリングが、新たに太陽光発電による売電事業を開始すると発表した。

ブリヂストン彦根工場(滋賀県・彦根市)と佐賀工場(佐賀県・上峰町)に太陽光発電パネルを設置し、約970世帯分の年間電力使用量に当たる約3,500MWh/年の発電能力を備えたシステムを導入する。投資額は約10億円で、2013年中の発電開始を予定している。

今回の事業では、2012年から開始された「再生エネルギー固定価格買取制度」を活用。ブリヂストングループの環境活動の方向性を明示した「環境宣言」に掲げる”CO2を減らす”ための取り組みの一つとする。同グループは、企業が継続的に成長していくためには環境に取り組むことが大切と考えているといい、同事業においてもブリヂストンの「EVAフィルム」を100%使った太陽光発電パネルを使用し、「事業と環境の両立」を目指した活動を実施するとしている。

「EVAフィルム」とは、エチレン・ビニル・アセテート フィルムの略称。太陽電池の発電セルを、加熱による分子結合(架橋)でガラス面に固定する接着剤として使用される。