トップ下は香川の可能性も…負傷の清武らは全体練習に合流/カナダ戦

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 カナダ戦前日となる21日、日本代表は試合会場であるドーハのカリファ・インターナショナルスタジアムで17時少し前から公式練習にのぞんだ。この3日間欠席していた今野泰幸(G大阪)が顔を見せ、前日大事を取った栗原勇蔵(横浜FM)と清武弘嗣(ニュルンベルク)も全体練習に合流するなど、ようやくメンバーが揃いつつある印象だ。

 この日も冒頭以外は非公開。アルベルト・ザッケローニ監督は基本戦術を再徹底した模様だ。攻撃のポイントは本田圭佑(CSKAモスクワ)の代役となるトップ下を誰が務めるか。ここまでは第一候補の中村憲剛(川崎)が有力視されていたが、香川真司(マンチェスター・U)を中央に置く形もテストされた模様で、香川先発の可能性も広がってきた。「チーム全体がいい距離感でいる時はいい攻めができる」と彼が言うように、誰と組んでもスムーズな連携を見せることが肝要だ。クラブで出場機会が少ない鬱憤を晴らすとともに、エースの風格を見せてほしい。

 一方、守備陣の方は今野の欠場が決定。伊野波雅彦(磐田)が穴埋め役を担うのは間違いないだろう。彼のフィジカルの強さ、高いフィード力をうまく活用すれば、守りの安定といい形のビルドアップも実現できる。左サイドに入るとみられる駒野友一(磐田)を含め、彼らには周りに落ち着きをもたらすような安定感あるプレーが求められる。

[写真]=Getty Images