アキバ「オクトーバーフェスト」で見かけた横耳コスの女の子。

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やっと東京は暖かくなってきたところで、東京秋葉原で新たな催しが3月1〜6日(場所・ベルサール秋葉原)、行われた。なんとそれは、ドイツの伝統行事で近年は日本でも各地で行われているビールのお祭り「オクトーバーフェスト」だ。「国内外へアキバ文化と国際都市東京の魅力を訴求するため」(主催者・国際食文化交流会)という主旨で開かれたのだが、それにしてもちょっと意表をつかれた感は否めない。

以前紹介した「ドイツフェスで見つけた美味しいもの」の会場と同様に、アキバ会場もオレンジ色の長いテーブルがズラリと並んでおり、奥にはステージ、サイドには飲食店が設置されていた。オクトーバーフェスといえば、ドイツの民族衣装のディアンドルを着たウェイトレスがビールを運んでくれる光景が楽しみだったりするが、訪れた6日には彼女たちを見ることはなかったが、代わりにアキバではお馴染みの萌えコスの女の子たちが頑張っていた。

正直ドイツの伝統行事に「萌えコスは」と思ったが、まぁアキバなのでそれもいいだろう。それにしても猫耳、エプロン、そして初音ミクのコスといずれもほとんどオクトーバーフェスに関係ないところが凄い。会場に来たお客さんたちと快く記念撮影に応じていた彼女たちの姿は健気だった。

さて、肝心のビールだが、ドイツ直輸入の樽生ビールがズラリ。カカオ風味やバナナのようなフルーティな香りのするビール「フランツィスカーナーヴァイスビア」やお馴染み「レーベンブロイ」、また、4種類のビールの飲み比べができるお得なセットも売られていた。筆者はこの4種類セットを注文した。「ゴールデンエール」「アンバーエール」「ブラウンポーター」「ヨコハマエックスピーエー」とそれぞれ国際ビール大賞の金賞に輝いたビールばかり。中でも、ビターが効いていて美味しい「ヨコハマエックスピーエー」が気に入った。

なお、マメ知識として、ドイツでは1リットルジョッキを「マス(Mass)」と言い、本場オクトーバーフェスではこれを使って飲むのが常識だそうだ。同会場でも「マスジョッキ」が用意され、豪快に飲めるようになっていた。

一方、食べ物は、カレー風味の特大フランク「カリーブルスト」と「ザワークラウト」(キャベツの塩漬け)をいただいた。前回食べたソーセージよりも濃厚でなかなかいい味だった。驚いたのはキャベツの塩漬けがキャベツの千切り並にどっさり出てきたこと。これ、一人では食べ切れません。でも味はさっぱりしていて悪くなかった。

やっぱりビールとソーセージを屋外で味わうのは最高である。アキバは何かのついでによく行く街なので、同催しがまた開催されることを強く望む。
(羽石竜示)