ビンの栓が抜けるiPhoneケース

「栓抜き、持ってる？」
思えば最近、缶やペットボトル容器のおかげで栓抜きがなくてもジュースやアルコール飲料が飲めるわけだが、ときどき瓶詰めの飲料に出くわして慌てて栓抜きを探すシーンがある。自らの大事な歯で栓を抜いた輩を見たこともあるが、やっぱりそれは止めたほうがいいだろう。そこで、こうした突然の栓抜きニーズに対応するアイテムを紹介しよう。

『iPhone 5用栓抜き付きケース』（PLATA）という日ごろメールやネット、ゲームなどに使用しているiPhoneを栓抜きにしてしまうもの。ケースにスライド式栓抜きが付いており、それを引き出して用を足すというわけ。なお、装着したまま充電や各種ボタンの操作も行える。これは便利。

でも、このような兼用もの、壊れやすそうだったり、使い辛かったりしがち。そこで、実際に試してみることにした。まず、現物を手にとって見ると、本体のケースはプラスチックの軽いものだが、栓抜き部分は金属でその分ずっしりとした感じ。本体中央に丸い穴があり、そこに親指を入れてスライドされるとスルッと栓抜きが出てきた。

この状態で栓抜きとして使用するわけだが、手近なところでホッピーの瓶の栓を抜くことにした。日ごろ使っている栓抜きはグリップ部はスリムだが、同製品の場合はiPhoneケース部がグリップなので握った感覚は当然ながらまったく異なる。手がかなり広がったような握り方となり、正直あまり握りやすいとはいえなかった。

つぎに、栓をスパッと抜いてみた。すると、意外に簡単に抜くことができた。あまり力を入れずにスルリと抜けたような感じ。たぶんグリップが大きいので、そう感じたのかも知れない。なお、抜いたあと、栓抜き部分を確認したところ、とくに破損はなかった。しっかりしたつくりである。余談だが、iPhoneを外してケースのみの状態にするとカメラレンズ穴にフックを通して壁に吊るしておくことができる。別のケースに入れ替えたときはこのように栓抜き専用として目に付く場所に吊るすのがいいだろう。

iPhoneケースを使用するのは今や常識で、その数も相当なものだが、デザイン重視ばかりではなくこうした保護ケース以外の実用性があるものをひとつ持っていてもいいのでは。
（羽石竜示）