季節が変わるとき、服も見直してみませんか?(写真はイメージです)

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年度末で季節の変わり目、部屋も気分もさっぱりさせたい時期。

あまり着ていない服なども処分しようかと思う一方で、「流行は再びめぐってくるし」なんて考えると、なかなか捨てられない……という人、けっこういるのではないだろうか。

とはいえ、20代のときに着ていた服を30代、40代でも着るとなると、さすがにムリがある気がする。
また、流行に左右されないベーシックな服でも、久しぶりに着てみると「なんか古くさい……」と感じることはしばしばある。

これって、単に容姿が老けたからなのだろうか。女性誌等で活躍中のスタイリスト・竹内マキさんに聞いた。
「『またいつか着るかも』と思ってとっておいた服を着てみたら、『あれ?』と思うことは、実際に多いと思います。確かに数年後にまた同じような流行はやってきますが、やっぱり昔の流行は昔っぽいのです。なぜなら、同じような流行がきても、シルエットやデザインは微妙に変わっているからです」

自分の場合、変化を大きく感じるのは、シンプルなポロシャツやパーカだ。シルエットや素材感、襟元のボリューム感など、昔と今では大きく異なっている気がする。
「加えて、もちろん体型も変わっています。ですから、『いつか着るかも』と思ってとっておいてある服は、さよならして良いと思います」
実は、古臭く見えてしまうのは、服そのものよりも、単にバランスが取れなくなったせいではないかと竹内さんは言う。

流行りの服はファストファッションですませ、ベーシックなアイテムは質の良いものを買って長く使うという人も多そうだけど、処分する目安はそれぞれ何年ぐらい前の服だろうか。
「何年前というよりも、大きく分けて、20代、30代、40代と、“年代”によって交換が必須かと思います」

服に“賞味期限”があるとするなら、流行を追って買った服の場合は、約2年だそう。ベーシックなアイテムの場合は?
「ベーシックなものは長く使えると思いがちですが、やはり20代、30代、40代と、年齢を重ねるごとに、体型が変わっていきますので、それとともに、“サイズ感の選び”も変わってくると思います」
たとえば、20代で着ていた白シャツも、30代、40代ではもう少しゆとりのあるシルエットにした方がキレイに見えるなど、「体型の変化」に合わせたチェンジが必要なのだそうだ。
「Tシャツでも、胸元の開き具合が20代で着ていたものだと広すぎたりしませんか」
た、確かに……。
「あとは、メイクとのバランスですね。メイク方法も、おそらく20代と30代、30代と40代では変わってきているはず。メイクは毎日のことなので、メイク方法は自然と変わっていきますが、洋服はそのままという人がいますよね。それが、いつしかちぐはぐになってきて、顔とファッションが浮いて見える状態に陥るのではないかと思います」

まずは衣替えの時期に、片付ける服を今期着ていたかどうかチェックしてみること。その上で、2年間袖を通していないものがあったら、処分を考えてみるのがオススメだそう。
暖かくなってきたし、一度思いきって見直してみては?
(田幸和歌子)