なるほど、確かに屏風みたいだ。そして光ってる。

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以前、コネタで「光るティッシュボックス」なる商品を紹介したことがある。説明不要でしょうか? まさにその名の通りの商品であり、暗がりの中でもティッシュの在り処がわかるという利点が好評を博したアイテムでありました。
急ではあるが、その時の記事を読み返してみよう。……なるほど。「株式会社 海光社」代表であり大学で指導も行なっている林宏至氏が、法政大学キャリアデザイン学部の授業の一環として学生と共同開発した商品が、前述のティッシュボックスであったな。

そして、今回はその第2弾! 海光社では、1月より『光るカレンダー -KOYOMI-』の発売をスタートしております。

ではまず、前回のティッシュボックスに引き続き、今回のカレンダーが商品化に至った経緯について。
「キャリア体験学習の授業内で、学生が考えたプランの中から『需要がありそう』というよりも『今までにない』という観点でセレクトし、製品化しました」(林氏)
確かに、今までにない。何せ、カレンダーが光るんだぜ!?

では、光る原理について。皆さん、「無機EL」ってご存知ですか? これは「薄く、軽く、衝撃に強い、均一な面光源で、発熱がない」といった特長を兼ね備える、画期的な発光体だそう。これを、バックライトとして仕込んだ。
ここで活きてくるのは、「発熱がない」という長所である。
「無機ELランプの発熱はほぼゼロですので、組み合わせる素材を選びません」(林氏)
要するに、光の熱によって紙が焼けるという事態は有り得ない。安心してください。

ところで、根本的なことを聞いてもいいですか? カレンダーが光ると、何がいいのか。どこにメリットがあるというのか? 教えてほしい。
「照明を落とした部屋でのインテリア照明としてお使いいただけます。またベッドサイドで点灯したまま寝ても邪魔にならない明るさだと思いますので、常夜灯としてもお使いいただける上、就寝前や夜中にスケジュールが気になった時にもお役立ていただけます」(林氏)
発光色は、月明かりのように優しく照らすホワイト。まさに、インテリアとして打ってつけである。

そして注目すべきは、そのデザイン。斬新な屏風スタイルで、カレンダー部分には高級感のある越前和紙を使用しているという。デザインコンセプトは、「温故知新」。
「コンパクトで主張しすぎず、日本人の生活にさりげなく寄り添う形です」(林氏)
和室でも洋室でも、イケそうだ。

そんな『光るカレンダー -KOYOMI-』は、発売を機に開設された特設サイトにて購入することができる。価格は6,800円(税込み)。2013年1月からスタートする1年分と、4月からの1年分と2セットが付属されており、数量限定販売という形のようだ。

「お客様がご自身で作成されたA5サイズの印刷物にも差し替えが可能で、メニューボードなどとしてもお使いいただけます」(林氏)
なるほど。“光るカレンダー”と言いつつ、カレンダー以外でも使えそう。「無機EL」あればこそである。
(寺西ジャジューカ)


関連リンク
■ 「株式会社 海光社」ホームページ