『帽子の消しゴム(4個セット)』(アクータメンツ)。

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ジェントルマンといえば、シルクハットを被って颯爽と歩くイメージがあり、そのためか西洋の帽子って格好いいなぁと日ごろから思っている。だが、いざ被って街中を歩こうとするとちょっと恥ずかしくてなかなか遠い存在だったりして……。そこで、そんなあこがれの西洋帽を身近なものとして楽しむため、自分の頭の代わりに鉛筆の頭に被せてみてはどうか。

『帽子の消しゴム(4個セット)』(アクータメンツ)というもの。シルクハット、インディー・ジョーンズが被っていたフェドーラ、イギリス紳士の必需品ボーラーハット、エドワード8世がドイツから持ち帰り流行したホンブルグハットの計4種類がワンパッケージになっている。帽子の裏に穴が開いており、そこに鉛筆の頭を入れて消しゴムとして使用する。

まず、これを鉛筆に付けた第一印象は、「人形劇に使えそう」と思ったこと。帽子は顔、体がなくても人間を容易にイメージさせるものなので……。鉛筆が確かに英国紳士っぽくなったように感じる。ただ、近くでよく見ると材質がゴムなので若干チープな感じも否めないのは残念だ。

他方、実用性はどうか。持ってみると「ズシリ」と重くなってしまった。オモリが頭部分に付いたため、鉛筆の全体バランスが崩れてしまったようだ。これはちょっと使い辛いかも。ただ、慣れれば問題はないかもしれない。あと、ある程度短くなった鉛筆だと長いものよりは気にならなかった。

消しゴムなので消し心地が一番肝心。よく消しゴム付きの鉛筆、シャープペンの消しゴムってあまり消えないで紙が汚れるばかりっていうのが多かったりする印象がある。が、この帽子消しゴムは違った。市販の普通の消しゴムと大差ないくらいしっかり消せる。紙もそんなに汚れない。ただ、ゴシゴシ消していると、ハットの頂上部分がポロッと取れてしまうのが玉に瑕(組み立て式になっている)。だから、ツバのところで消すか、頭を紙に対してなるべく垂直にして消すか。そうすれば取れにくい。

もうひとつ、この消しゴムの実用的メリットは鉛筆がころがりづらくなること。ツバが楕円状なので転がりにくいのだ。また、机に寝かせた状態から持ち上げるのにも便利。ツバが箸でいうところの枕の機能を果たすので、机との間にスペースができるためつまみやすいのだ。

実用性と格好の良さを兼ね備えた消しゴム。鉛筆派の人にはお勧めである。
(羽石竜示)

■ 帽子の消しゴム(4個セット)