見た目も美しいインドネシアの伝統料理『ナクニシン』。お祝いごとにぴったり!

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エシャロット、ニンニク、唐辛子、胡椒、ウコン、ガランガー、レモングラス、キャンドルナッツ、トラシ、ココナッツミルク……色々な香辛料を使った独特な料理のイメージが強いインドネシア料理。何を思い浮かべるだろうか。今回、インドネシアに魅了された日本人だけでなく、日本に滞在するインドネシア人にも支持され続けている「インドネシアレストラン チャベ目黒通り店」のシェフ・アグース氏からその魅力に迫りたい。

■ 「インドネシアの本場の味を伝えたい」という思いから

チャベの料理には、インドネシアで小さい頃から味わってきた、母のつくるぬくもりあふれた優しい味を伝えたいという思いが詰まっている。これには、すべての料理のベースとなっている“ブンブ”に秘密がある。ブンブとは、インドネシアの豊富なスパイスを活かしたペースト状の調味料のこと。

スープに用いられるブンブソト、炒め物に使われるブンブバリなど種類は豊富で、それぞれの料理に合ったブンブをつかい分けることで、料理を個性的に変えているという。手間ひまがかかるため、インスタントのブンブが日本でも流行しているが、チャベではオープン当初から「手作りのブンブ」にこだわっている。

素材をすり潰し、色が変わるまで丁寧に炒めてミキサーにかける。そしてハーブを加え、また炒める。毎日つくるもの、一週間に一度まとめてつくるもの、どんなブンブも必ず一から手づくりで仕込まれている。シェフの思いが詰まった自家製のオリジナルブンブは、“インドネシアの母の味”を表現しているのだ。

■ インドネシアの祝い飯『ナシクニン』

そんなブンブを利用して作られる料理の中でも、チャベのイチオシメニューは『ナクニシン』。
ナクニシンとは、ターメリックで色づけし、ココナッツミルクで炊きあげた黄色いご飯に、数種類のおかずが添えられた料理。インドネシアでは、祝い飯として、結婚式、出産、誕生日のときなどにお目見えする。

おかずの数や種類に決まりはないため、実際に来店されるお客様の年齢や好みに応じて一皿ずつおかずを決めて行くというのも面白い。バナナの葉で作られた飾りは、自ら自宅で編んでいたり、タイ料理でよく見かけるカービングされた野菜も散りばめられている。見た目的にも“美味しい”料理だ。丁寧に作られた1つの完成したプレートは芸術品と呼びたくなるほど。まさに、お祝いごとにぴったりな料理なのだ。

特別な日をインドネシアの伝統料理『ナクニシン』で祝ってみてはいかが?
(エキサイトニュース編集部)

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■ インドネシアレストラン チャベ目黒通り店 ヒトサラ