モップが動いてるから、ビックリ!!

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皆さん、家の掃除してます? 私はしてます。1カ月に一回くらい。
わかってます。少ないです。いや、掃除好きの人はいいですよ。でも、無精だったり習慣づいていないタイプにとっては、意外と面倒。もう、掃除機とかモップを手に取ろうとする時点で、結構な気力が必要で。「あぁ、面倒くさいなぁ〜〜〜〜〜〜!」みたいな。

わかった、座りながら掃除したらいいんだ! ……ここで皆さん、フライングしないでください。私が紹介するのは、ルンバではありません。今、実はこんなアイテムが話題となっているんです。ラジコンメーカーとして有名な「京商」が製作したのは、その名も『R/C SUGOIモップ!』。
これは、その名の通りのモップです。そして、開発したのはラジコンの老舗メーカー。ここで、何か臭いません? どんなスペシャルな要素を持ち合わせているのか。
……ハイ、そうです。ご名答! 何とこのモップ、無線コントローラーで操縦することができるのです。

では、このラジコンモップの製作に至った経緯について。以前より競技用のラジコンを中心に製作していた同社であるが、近年は「無線操縦の技術を用い、普段の生活に密着した物を作りたい」と考えるようになる。
「そんな中、オフィス通販のカタログを見ていた商品企画担当者が『これが動いたら面白いな』と思い付いたんです」(同社・広報担当者)
“これ”とは、言うまでもなく「モップ」のこと。実用性よりまず先に、その娯楽性に惹かれた。

それにしても、唐突だ。ラジコンユーザーにとって、「京商」は多大な信頼を寄せるに足るメーカーである。言うならば、シリアスなイメージしか無かった。そんなメジャーどころが、どうして面白さを追求しなければならないのか。
「小さいお子さんや主婦の方などは、本格的なラジオコントロールカーに触れる機会があまりありません。既存ユーザー以外の方々に、無線操縦の魅力を伝えたかったのです」(広報担当者)
元々のファンからは「何でこんなの作ったんだ(笑)」と疑問の声も上がったが、それどころじゃない。同社は新境地を開拓したかった。

だって、文句なしに面白いはずだもの。モップが床の間をスイスイと無線で動いているサマに、言葉は要らないだろう。
「お気を付けいただきたいのは、これはあくまでジョークグッズということです。モップが動いているのでホコリは付着しますが、汚れている部分をこすり上げることはしません」(広報担当者)
走り抜けて撫でる程度なので、数10秒遊ぶだけでモップ自体は汚れる。しかし、本気モードの掃除には適していないようだ。

そんなラジコンモップの、主な購入層について。
「衝動的に買う人が多いみたいです。その場で実際に遊べる販売店もあるので、『使えるねぇ』というより『こりゃ、面白い!』とお買い上げいただく場合が多いと聞いています」(広報担当者)
発売後、同社には「お母さんが子供にラジコンモップで遊ばせ、掃除に興味を持ってもらう」といった反響が寄せられている。想定外の実用的な活用法。この面白さが“掃除好き”ないしは“ラジコン好き”になるきっかけになるならば、同社の目論見通りである。

そして、好事家に朗報。同時発売として、なんとゴミ箱バージョンもあるそうなのだ。『R/C ゴミバGO!』の方も、妙な評判を呼んでいた。ご想像通り、ラジコンで動くゴミ箱です。
どちらも、価格は2,079円(税込み)。東急ハンズや家電量販店のおもちゃコーナーにて購入が可能だそうで、恐らく掃除用具コーナーにはありません。

……ん。何ですか?
「実は、お盆も開発中なんです」(広報担当者)
やって来た、新情報。ラジコンで動くお盆だぜ?

想像してみてほしい。ビールを乗せたお盆が、人の手に触れずにスイスイと床を這ってやって来る光景を。う〜ん……。
イイかもしれないな。
(寺西ジャジューカ)

関連リンク
■ 「京商」ホームページ
■ Amazon.co.jp: おもしろRC SUGOI!モップ