たっぷり塗って食べたいです。

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暦の上では春でもまだまだ寒い日本列島。そんな冷え込む朝一番には、やっぱり温かいものが恋しい。

しかし時間もなく、焼いたトーストに冷たいジャムを塗って終わり……なんて人、多いのではないだろうか。
このジャムが温かければ、寒い朝でも幸せに違いない。

そんな夢を叶えてくれるのが、温かくして食べる“焼きジャム”。これを販売しているのが、山口県は周防大島でジャム造りをされている、瀬戸内ジャムズガーデンさんだ。

焼きジャムとはどんなものなのか、お話を伺ってみた。
「普通、ジャムは焼いたトーストに塗るもの。しかし、トーストに塗ってからジャムごと焼いた方がおいしくなるジャム、それが焼きジャムです」
ジャム造りに使われているフルーツは、温暖な島で採れたものばかり。
実はこの島、柑橘類の生産量は県下ナンバーワンなのだ。
そんな新鮮フルーツを使って、年間100種類以上のジャムをその季節ごとに作っているとか。

焼きジャムは4年前の冬から販売。
基本秋から冬にかけて(9月ごろから翌年の3月ごろまで)焼きジャムとしての新製品が登場。
9月頃はピオーネショコラジャム、10月にはりんごのキャラメリーゼ、11月からは東和金時とふじりんごのシナモンジャムなど、季節のフルーツを使ったメニューが自慢。
3月には“完熟すだいだいショコラマーマレード”が新作として登場するそうだ。

このジャムの食べ方は、焼く前のパンに塗ってそのままトーストしてしまうこと。なぜ焼くと美味しくなるのかというと……。
「お芋や栗などは温かい方がホックリしておいしくなりますよね。スイートポテトを考えていただくと分かると思います。たとえば島のブランドさつまいもを使った“東和金時バニラジャム”を焼きジャムにすると、焼き立てスイートポテトを味わっているような感じになります」

さらに“リンゴのキャラメリーゼジャム”はタルトタタンのリンゴ部分と同じ風味に仕上げている。パンの上にジャムをセットし、バターをひとかけら乗せトースターで焼くと極上の味に仕上がるとか。
そのまま食べてもいいが、焼くことにより芋・栗は“ほっくり”仕上がり、チョコレート系はチョコレートがこんがり仕上がり美味しくなるそう。

さらにパン以外にも楽しめる。
鍋で温めた牛乳に、上記の東和金時バニラジャムを3〜4杯加え混ぜると簡単お芋ラテ。
好きな焼きジャムを適量ココットに移し、ラップをして電子レンジで30秒ほど加熱。それをアイスクリームにかけて食べると簡単アフォガード。
パンやケーキなどに混ぜ込んでも使えるなど、利用の幅も広い。
このジャムだが、本店はもちろん東京なら山口県のアンテナショップ“おいでませ山口館”の品ぞろえが豊富だそうだ。

まだまだ寒い毎日。こんなジャムでほっこりしてみては。
(のなかなおみ)

関連リンク
■ 瀬戸内ジャムズガーデン