「勉強しなさい!」は言われたくない。

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「豚もおだてりゃ木に登る」という諺があるけど、評価してもらえるとモチベーションって上がりません? 実力以上のパワーだって出るかもしれない。世に居る多くの人は、“褒められて伸びるタイプ”に当てはまると思うんです。
一方、モチベーションをグンと下げる言葉ってありますよね。「うるさいな、もう!」と思わず北を向いてしまいそうになる、野暮な一言。

そこで一つ、気になるデータを発見しました。eラーニング教材「すらら」を展開する株式会社すららネットは、小学1年生から高校3年生までの男女を対象に「勉強に関する意識調査」を実施。
ここに寄せられた回答の一つ一つが、どうにも思春期の記憶を蘇らせてくれる類のものばかりでしてね……。

では、早速見てみましょうか。第一の設問は、ズバリ「親に言われると、勉強のやる気を無くす一言は何ですか?」
この質問に対する回答トップ3を見ると、「気持ちはわかるよ」と若者たちの肩を叩きたくなってくる……。まず1位は「勉強しなさい。」などの「勉強を強要する言葉」(63.1%)だし、次いで「○○ちゃんは成績あがったんだって」などの「友人と比較される言葉」(47.7%)と、「だからあなたはダメなのよ」といった「けなす言葉」(47.7%)が同率で2位にランクインしているし。
私は、幼少期を思い出した。親から「勉強しなさい」と言われ「今からやろうと思ってたのに!」と言い返し、「じゃなくて、やれよ!」と言い返されて、だからアンタが邪魔してんだよ!! と、半ベソ状態。書いてる今も、涙目になってきました。

気を取り直して、こういう質問はどうか。「親に言われると、勉強のやる気が出る一言は何ですか?」
こちらでは、「勉強を頑張ってたもんね」など「努力を認める言葉」(38.6%)が1位に輝き、次いで「すごいね」などの「褒める言葉」(35.8%)が2位にランクイン。「能力はあるんだから」といった「能力を認められる言葉」(29.0%)が3位となっております。いいねぇ、こういう言葉を掛けられたかった。

続いては、「成績アップをしたら、どんな物をもらいたいですか?」というクエスチョンの登場です。結果、「お金」(53.1%)、「おもちゃ類」(28.4%)、「本」(23.9%)という回答がトップ3に。
ただ男の子と女の子では、嗜好は違うような気がしないでもない。そこで、男女別で集計を取り直してみました。結果、男子のトップ3 は「お金」(51.1%)、「おもちゃ類」(31.7%)、「本」(19.9%)で、女子のトップ3 は「お金」(55.4%)、「褒め言葉」(34.3%)、「本」(28.3%)に。
男女とも「お金」と「本」は共通ですが、男子は「おもちゃ類」、女子は「褒め言葉」が入っている点が異なります。なるほど、3 割以上の女子が「褒め言葉」と回答しているからこそ、「褒め言葉」は総合部門でも4位にランクインしているのだな?

ここで、少し確認してみよう。成績がアップすると、実際にご褒美的な物はもらえてるのか。「成績アップにより、どんな物をもらったことがありますか?」という設問の登場であります。
……へぇ〜、最も多い回答は「もらっていない」(38.6%)のよう。次いで「褒め言葉」(29.0%)、「お金」(22.2%)という順番になっております。というか「褒め言葉」も「賞状」も、厳密に言うと“モノ”とはあまり言えない。そう考えると、こう考えられる。「『もらっていない』および『褒め言葉』のみ・『賞状』のみ」の総計は51.4%。ご褒美で“モノ”をもらっている子と、もらっていない子はちょうど半数ずつと言えそうです。

続いては、少しエグい質問なのですが。「親が勉強の妨げだと思ったことはありますか?」
……あら、まぁ。「ある」の回答は、なんと46.0%。4割を越える結果になっております。では「ある」の回答者にどんな点が邪魔か質問したところ、「家の手伝いを言いつけられる」(42.6%)、「勉強を中断して、風呂や食事をするよう指示する」(38.3%)、「能力の限界を決める発言をする」(37.0%)という回答が寄せられました。
いや、家の手伝いや風呂・食事のために勉強を中断させることは、ある程度仕方ない。でも「能力の限界を決める発言をする」は、あまりにも問題じゃないですか。成績が芳しくない子の大半は勉強の仕方が分からなかったり、純粋に勉強量が足りなかったり、そういったことが原因になっていることもある。だからこそ勝手に子どもの能力に限界を設け、やる気を削ぐような邪魔をしないよう気を付けたいものです。

そこで、今度はこのクエスチョン。「勉強において、あなたが一番頼りにしているのは誰ですか?」
この設問では「塾の先生」(33.5%)、「学校の先生」(18.2%)、「友達」(17.9%)という回答がトップ3になっております。子どもは身近な家族よりもプロである塾や学校の先生、友達を頼りにしていた。
いや、当たり前ですよね。私だって子供に勉強について聞かれ、ビシッと答えられる親でいられるかは疑問だもの。致し方ない。

では最後くらいは、こんなポップな質問を。「勉強を教えて欲しい芸能人は誰ですか?」
こちら、男性編では「櫻井翔(嵐)」(25.9%)、「宇治原史規(ロザン)」(23.3%)、「中田敦彦(オリエンタルラジオ)」(10.5%)というトップ3に、女性編では「ローラ」(33.2%)、「宮崎美子」(14.2%)、「菊川怜」(7.7%)という結果と相成ったようです。
男性はアイドルでありながら報道番組のキャスターも務める櫻井さんを筆頭に、クイズ番組で活躍中の宇治原さんや中田さんなど、全て高学歴の方が上位に来ている模様。女性は、外国語も話せて楽しく勉強を教えてくれそうなローラさん、クイズ番組で活躍中の宮崎さん、高学歴で情報番組のキャスターも務める菊川さんと、様々なジャンルの方がランクインしております。

それにしても、今だからこそ思う。「若い頃に戻って、今一度しっかり勉強に取り組みたい」と。
……いや、何だかんだでまた同じ道を辿ってしまうんではなかろうか。様々な“勉強の妨げ”はあったものの、私の場合は自己責任で今の自分になった。現役の若い子たちは、後悔しないよう勉強に励んでくださいね。
(寺西ジャジューカ)

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