「勉強していることを同僚に話していますか?」 あなたの同僚、こっそり勉強しているかもしれません。

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なぜだか自分ではわからないのだが、素直になれない時がある。咄嗟に、嘘をついてしまうのだ。
例えば、夜中の寝ている時間に電話が鳴り、「寝てた?」と聞かれるも「いや、寝てない」と答えたり。あと、これもある。お昼ごはんを食べた後に「ごはん、食べた?」と聞かれ「いや、まだ食べてないです」と回答、その日二度目の昼食をとってしまったり。

質は違うけど、こういう嘘もあるだろう。「彼女いるの?」と聞かれて、いるのに「いない」と答えるジゴロ。やり手だな?
学生時代を振り返ると、この手の嘘もあるはずだ。試験日当日「昨日、勉強した?」と聞かれて「全然! 勉強してる途中で寝ちゃった」と言ってるにもかかわらずクラスで5位以内に入っている秀才。なんなんだよ、オマエ。

そこで、このデータを見てみよう。ハイアス・アンド・カンパニー株式会社は、20 歳以上の男女1453名を対象に「大人の勉強に関する意識調査」を実施している。受験シーズンを前に、ピッタリのアンケートじゃないですか!

では、第1の設問。大人に対して「あなたは、現在、何か勉強をしていますか?」と尋ねると、「勉強している」という回答はおよそ4 割(38.6%)に達しておりました。中でも20 代は、48.8%と約半数の人が勉強している模様。
また男女別で見ると、「勉強している」の割合は男性が41.6%、女性は34.0%となっており、割合は若干男性の方が高いようです。

じゃあ、今度は「勉強している」回答の人にだけ聞いてみようか。「あなたは、平日/休日に1 日平均どのくらい勉強をしていますか?」と尋ねたところ、平均勉強時間は「平日64分:休日72分」と判明。1日に1 時間以上は勉強していることが明らかになっています。
ここで、引用してみたい。政府が発表した平成23 年社会生活基本調査(平成24 年9 月公表)によると、小学5 年〜高校3 年生の勉強時間は週平均5〜7 時間程度と出ています。要するに、1日平均1時間以下。……ということは、子どもより大人の方が勉強時間が長いわけだ。
小さい頃「大人になったら、勉強しなくていいのに」と思っていたものの、そんな桃源郷は待ち受けていなかった。だって、むしろ大人の方が勉強時間は長いんだもの!

では、最後に確認してみましょうか。またしても「勉強している」と回答した人に限定して。「勉強していることを家族、同僚。友人に話していますか?」
結果、「話していない」の割合は「家族」で40.1%、「同僚」で57.8%、「友人」で54.9%となっております。
「話している」回答の割合が最も低いのは、案の定「同僚」に対して。隠している率は約6割(57.8%)と半数を越えており、自分の努力している姿は周囲、特にライバルには秘密にしておきたい、という人が多かったのです。
わかる。人に言うことじゃない場合もあるし、少し恥ずかしい気持ちだってあるかも。もしかしたら、出し抜けたい気持ちだってあるかもしれないじゃないですか。

もう少し、突っ込んでみましょうか。すべての人を対象にした質問です。思い出してください。「子どもの頃、テスト前に勉強したにもかかわらず、勉強したことをクラスメートに隠したことはありますか?」
結果、意外な事実が判明しました。「ある」回答は、47.6%。要するに“勉強してる事実を隠しておきたい”傾向は、大人になってからの方が強まっていたという。なんてこった……。油断できません。

ここでもう一つ、違う観点から。大人の“隠れ勉強率”の集計を、男女別で取ってみたのです。
結果を見てみよう。「話していない」の割合、「家族」に関しては男性:46.0%で女性:29.1%、「同僚」に関しては男性:62.2%で女性:49.5%、「友人」だと男性:60.0%で女性:45.4%。
なるほど、個人的には予想外かも。実は、男の方が秘密主義なのですよ!

それにしてもみんな、密かにこっそり勉強してやがるんだな。口にしてないだけで。ウカウカしてられないなぁ。
えっ、私ですか? ……してません。
(寺西ジャジューカ)

■ 「ハイアス・アンド・カンパニー」ホームページ