ひなまつりのお祝いをすると家族の絆が強まると思う父親が多数!

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父親が娘から嫌われるというのはよくある話。しかも思春期なら、なおさら。「お父さんのパンツと一緒に洗濯しないで!」なんて、おなじみのセリフを実際口にしたことのある女性もいるかもしれない。

だが、最近では父と娘の関係も変わりつつあるようだ。先ごろ、カルピス株式会社がおこなった「女子高校生と父親のひなまつりに関する意識と実態調査」では、なんと約6割の女子高生が父親のことが好きだと回答した。

同調査で女子高生に「父親のことを好きかどうか」と質問したところ、「好き」と回答したのが27.3%、「どちらかといえば好き」が32.5%に上り、全体の約6割が父親に好意的であることが判明。そのほか「どちらともいえない」が22.7%を占め、「きらい」の7.5%と「どちらかといえばきらい」10.1%を合わせた嫌悪派は約2割と少数派だった。

今回の調査のサンプル数は308と多くはないので、必ずしも現在の女子高生全体の傾向を表しているとは言い切れないが、それでもこの割合は見逃せない。

さらに驚くことに、「理想のお父さんは誰か?」という問いに対しては、「自分の父親」が、俳優の阿部寛さんと各13人でトップタイ。以下ランキングには、木村拓哉さん、関根勤さん、竹野内豊さん、反町隆史さんなど、そうそうたるメンバーが続く。

ちなみに、女子高生の父親好きが現れているのはこの調査だけではない。たとえば株式会社ロッテがおこなった「2013年のバレンタインデーに関する意識調査」でも、女子中高生はバレンタインデーのプレゼントを「恋人」や「恋人ではない好きな人」に渡すよりも多く「父親」に渡す、という結果が出ていた。

実際、周囲で年頃の娘を持つ男性何人かに話を聞いてみたが、皆、一様に関係は良好だと回答。
「受験生なので今は気を使うけど仲良しだよ。洗濯物も一緒に洗ってくれるよ」
「娘と2人でゴハンを食べに行くこともあるよ」
など微笑ましいコメントばかり。関係が微妙だといったのは離婚していた人くらいだった。

自分自身が高校生だった約20年前を振り返ると、父親のことは嫌いとまでは言わないにせよ、特別好きといった感情はなかったし、周囲の友人たちも似たような感じだった。ヘタに父親好きを強調すれば、ファザコンと思われそうな雰囲気すらあった。もちろん、昔から父親好きの女子高生はいたと思うが、それがデータとしてもきちんと現れることに時代の変化を感じる。

近ごろは仕事一辺倒ではなく、家庭を大切にしている人が増えているし、イクメンのように育児に積極的な父親も多い。幼いころからの密なコミュニケーションも、父娘関係の好転にひと役買っているのかもしれない。

ちなみに冒頭のカルピスの調査では、父親に、「ひなまつりのお祝いをすると家族の絆が強まると思うか?」と聞いたところ、「非常に強まると思う」と「強まると思う」と答えた人が全体の約1/3を占めた。

娘との関係をもう少し良くしたいというお父さんたち、まずは今年のひなまつりを家族で祝ってみるのも一案かも?
(古屋江美子)