手袋なのに3枚一組。なぜなら、“手をつなぐための手袋”だから。

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3月も間近だが、まだまだ寒い。というか個人的な印象だと、一年で最も寒いのは2月という気もする。
そこで気を配るべきは当然、防寒対策。コートにマフラー、手袋など、バッチリでしょうか?

ここで、注目は手袋だ。一つ、疑問を突きつけたい。カップルは、手袋を着用すべきか否かという。触れ合わなくて良いのか、という。要するに「手袋をはめた者同士の手つなぎって、味気なく無いですか?」と問いたいのです。

そこで、このアイテムをご紹介します。ファッションブランド「SHOKAY(ショーケイ)」が製作した『フォーエバー・ハンド・イン・ハンド・ミトンズ』は、まさにラブラブな2人のための手袋。なんと手袋をはめているはずなのに、触れ合いながら手をつなぐことができるのです。

なぜ、そんなことが可能となるのか? その辺りについては、まずは画像をご覧いただきましょうか。まず、不思議な点が一つ。手袋なのに、3枚組になっています。人間に手は2つしか無いのに。……阿修羅か? いや、阿修羅には手が6つある。
ここで、真ん中の手袋にズームアップしてみましょう。なんか、形が変じゃありません? タネ明かしをさせていただくと、この手袋だけ手を入れる穴が二つあるんです。
わかりましたか? そうです。片方の穴からは彼氏に、もう片方の穴からは彼女に手を入れてほしいのです。そうすれば、手袋で温まりつつも内側では直に触れ合えるから。内と外から温めるかのような、ラブラブな手袋の登場であります。

そんなこの『フォーエバー・ハンド・イン・ハンド・ミトンズ』、実は世界中で発売されているのだが、中でも突出して日本での人気が一際高いという。
では日本のユーザーは、どのような意図でこの手袋を購入しているのだろうか?
「『手をつなぐきっかけ』、『告白のギフト』としてプレゼントする方が多いようです。あるいは『結婚祝い』、もしくは夫婦や恋人が記念日のプレゼントとしてメッセージとともに贈る方も多いです」(同ブランド・担当者)
確かにこの手袋がよく売れるのは、スキンシップが苦手な日本人ならではの現象なのかもしれない。何しろ、同ブランドの創設者であるキャロル・チャウ氏が「なぜ日本では、『フォーエバー・ハンド・イン・ハンド・ミトンズ』がこんなに人気なの?」と不思議がっていたというのだから。ちなみに、キャロル氏はアメリカ育ちの台湾人。なるほど、日本人独特の感性が浮き彫りとなった。

ちなみに、カラーは「ダークブラウン×ブラウン×オフホワイト」、「ライトグレー×スモーキーピンク×オフホワイト」、「ネイビー×オーキッドピンク×グレイ」、「グレイ×ライトグレー×カナリーイエロー」、「ピーコックグリーン×ブラウン×オータムオレンジ」と、5つのバリエーションがある。
「ダークブラウン×ピーコックグリーン×オフホワイトは、東尾理子さんとのコラボカラーです」
そうですか。きっと、ダンナ様(石田純一氏)と手をつなぎながらご使用されているんでしょうねぇ。ラブラブな!

そして、気になる価格は11,500円。ラグジュアリーなヤクの毛糸を使ったフェアトレードの手編みは、正直言って決して安くはない。
にもかかわらず、他のアイテムと比較してもその販売数は桁違いに多いという。日本人はスキンシップを求めている、手をつなぐきっかけを求めていることの表れなのだろうか?

「東日本大震災以降、“絆”や“つながり”という言葉に注目が集まっていますが、今まで以上に、誰かと手をつなぎたい、触れ合いたいと皆さん思うのかもしれません」(担当者)
納得です。
(寺西ジャジューカ)

■ 『フォーエバー・ハンド・イン・ハンド・ミトンズ』商品ページ(「SHOKAY(ショーケイ)」ホームページ内)