猫をおんぶしている。

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基本的に家の中で着る衣服って、気を使わない傾向にあると思う。私の場合は、もう着なくなったスウェットやジャージに活躍してもらっています。しかし、ふと鏡を見るとギョッとすることも。「なんて格好をしているんだ……」という。
いや、私は男だからまだいい。女性はこの“部屋着問題”について、どう対処しているんでしょうか? 興味深いところである。

そこで今、こんなものが話題を呼んでいるらしいです。通販アイテムを取り扱う「フェリシモ」が昨年12月より発売している防寒着がスゴい。その名も『ふんわり背負って こたつで丸くなる気分になる もこもこあったかおうちねこの会』(税込み2,600円)であります。
……長いな、商品名が! しかし、こんなところから同社の力の入れようが伝わってくる気がするじゃないですか。

では、このアイテムの詳細について。寒さのきびしい長野県の南木曽町に伝わる防寒具に「ねこ」というものがあるらしい。作業しやすいよう袖はなく、冷える背中だけを温める工夫から生まれた衣服だそうだ。
「そんな防寒具の『ねこ』と『猫』をかけ、猫モチーフの『ねこ』を企画しました」(同社・担当者)
「ねこ」とか「猫」ばっかりだが、そんな理由で生まれた防寒着である。

では、画像をご覧いただきたい。愛らしいでしょ!? これを羽織ると、大きな猫をおんぶしてるかのような格好になるのだ。可愛らしい。
「ねこを猫モチーフにして背負ったら、その姿はどこか面白みがあって、寒い冬を暖かく楽しく過ごすことができそうと思って製作しました。ただ、本物の猫をおんぶしているイメージはそこまで意識はしていませんでした」(担当者)
そうだったんですか! 明らかにイメージしたものだとばかり思ってたな……。

ところでこのネコちゃん、当然女性ばかりが購入しているんでしょうか? やっぱり、男が着てちゃおかしいかな……。
「意外と男性で購入していただける方が多いと感じています。また20代の方から50代の方までご愛用いただいており、広い年齢層から気に入っていただけているのではないかと感じます」(担当者)
男女比率は、だいたい1:7だそう。販売開始後約2ヶ月の間に、累計で3000個以上の販売数を記録している。

そんなこのネコちゃんへは「可愛らしさだけでなく、背負うと首も背中もお尻も背後からの冷気を防いでくれる」、「台所仕事の時などにも羽織っているので、朝から晩までねこを背負っています(笑)」といった反響が、今までに寄せられているそうだ。
素材は、表側がポリエステル100%(シープボア)。中綿は、ポリエステル100%。裏側は、ポリエステル65%で綿35%。防寒性もバッチリです。ちなみにカラーは、白・ベージュ・グレーの3色展開となっている。

着丈が長いのでお尻までカバーしてくれるし、その耳のおかげで首元もスースーしない。背中に触れる裏面には、カイロを入れるポケットも付いている。
なんだか、身も心も温かくしてくれるネコちゃんだな……。
(寺西ジャジューカ)