発情してますが何か?

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「草食系男子」という言葉が世間に定着して久しい。かくいう筆者も草食男子といわれた経験があるが、女の子と話すときにまともに相手の顔が見らないという、草食系以前に単なるシャイボーイであったという感も否めない。

草食系男子とは、「異性に対してあまり積極的ではない男性」のことを大人しそうな草食動物に例えた言葉であるが、厳しい大自然で生き抜く草食動物は、本当に「草食系」なのだろうか? 調べてみたところ、動物界の草食系男子の意外すぎる一面が浮かび上がってきた。

例えば、ウサギ。ひ弱で可憐な動物の代表的存在と思われがちであるが、ウサギのオスには、犬や猫と同様、特定の発情期がない。つまり人間と同様、一年中発情期であり、そのつぶらな瞳は、常に可愛いコウサギちゃんを探し続けているのである。

また、サイ、カンガルー、キリンは、メスをめぐってオス同士が激しいタイマンバトルを繰り広げる。サイは角をぶつけ合い、カンガルーは素手で殴り合い、キリンに至っては、首をぶつけ合って戦うという、ろくでなしBLUESも驚きのステゴロっぷりである。

調べて見ると、サイの角は、もともと体毛の固まったものであり、ある意味ではサイの角は、ろくでなしBLUESの主人公、前田大尊のリーゼントを彷彿させるところがあると考えられなくもない。

ちなみに、サイのオスには、交尾のときにメスを執拗に角で突く、という習性を持つものがいる。どうやら生殖に必要な刺激らしいのだが、これはある意味でSMプレイと考えられなくもなく、草食系どころかかなりの上級者なのである。

最後に紹介したいのが、 アフリカのサバンナに生息する「トピ」というウシ科の動物。彼は、「メスをゲットするために、メスに対してあたかも天敵が迫っているかのような警告音を発し、それでもってメスをだまして自分の縄張りの中に引き込み、交尾に持ち込む」という、ものすごいテクニックを持っており、もはや草食系とか肉食系を超越した存在であるといえるだろう。

以上、草食動物の激しい肉食系男子っぷりを紹介してきたが、草食動物のオスが全てこんな感じであるわけではない。例えば、象のオスは、メスに求愛する際に、積極的にメスに餌を運んできてあげたり、身体にやさしく水をかけてあげたりする。

ということで、象こそが、草食系男子が目指すべき「真の草食系男子」である。
(エクソシスト太郎)