壇蜜からのビデオメッセージに、会場中のニヤつきが止まらない。

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もう過ぎてしまいましたねぇ、2月14日が。大事な日でした。……へ、バレンタインデー? 何ですか、それ。
違いますよ、私が言っているのは「ふんどしの日」のことです!

以前より、コネタで何度か取り上げている「日本ふんどし協会」。この機関が申請し、日本記念日協会が2011年より認可している、由緒ある一日が2月14日。すなわち「ふんどしの日」だったのです。

実はこの記念日に先駆け、2月13日に「ふんどしの日・前夜祭」が「東京カルチャーカルチャー」にて開催されております。
言うまでもなく、行ってきましたよ!

早速、壇上に登場するふんどし協会・中川代表。もちろん、この日もふんどしを着用しているそうだ。というか、この人は毎日ふんどしを穿いているのだが。
「協会を起ち上げる時に、パンツは全部捨てましたから。僕がパンツを穿いてたら、おかしな話になるでしょ?」(中川代表)
まったくです。ちなみに当日は、客席のふんどし着用率チェックも行われている。「こんなイベントだから、ふんどしを締めて来たという人いらっしゃいますか?」と挙手を促したのだ。すると、数名の方の手が挙がった。しかも、その中には女性も! その方は、家で普段からふんどしを穿いているとのこと。生粋のフンドシストである。

そんなこんなで、イベントはスタート。まずは同協会のコンセプトが、スクリーンを用いて説明されました。
ちなみに皆さん、ふんどしにいくつかの種類があるのはご存知でした? これを同協会では、レベル別に分けてくれています。「もっこふんどし」(レベル2)、「六尺ふんどし」(レベル3)、「黒猫ふんどし」(レベル4)と、レベルが上がっていく程に面積も小さくなっていく。「黒猫ふんどし」なんて、もはや局部を隠すだけの思い切りの良さ。
「好きな人は、ここまで行けばいいと思います。ただ、協会が皆様にオススメしたいのは、レベル1の『越中ふんどし』なんですね」(中川代表)
これならば、お尻も丸出しにならない。ハードルが低く、ある意味ポップだ。

安心したところで、次は協会の歴史を振り返っていこう。記念すべき設立日は、2011年12月14日。日本ふんどし協会(JAPAN FUNDOSHI ASSOCIATION)、略して「JFA」が発足した。
「たまたま、サッカーと同じになっちゃったんですけど」(中川代表)
絶対に確信犯だ。

そして翌年の2012年2月には、早くも「ベストフンドシスト授賞式」が開催されている。開催日は、言うまでもなく「ふんどしの日」である2月14日。
「でもこの日はAKBがイベントをしたり、去年は国生さんがバレンタイン婚をしたりで、全然報道されなかったんですね」(中川代表)
結果、取り上げてくれたのは『スッキリ!!』(日本テレビ)のみ。しかし、同番組では予期せぬミラクルが起こった模様。当日はハリウッドスターのジュード・ロウが映画(『シャーロック・ホームズ』)の宣伝で出演していたのだが、告知そっちのけで異様なほどふんどしに食いついてしまったのだ。
「加藤さんもテリーさんも、次第に『宣伝、大丈夫なんか?』という微妙な空気になってしまいました」(中川代表)
もちろん、同協会はジュード・ロウにベストフンドシスト賞ノミネートを働きかけた(メール等で)が、結局はなしのつぶて。恐らく、本人に連絡が届いていないだけなのだろうけど。歯がゆい事態だと思う。

続く2012年3月は、EXILEのネスミスが唐突に“ふんどし支持”を表明! 大量のEXILEファンがふんどし協会のTwitterアカウント(@japan_fundoshi)をフォローし出すという異様な現象が起こった。
7月には、ベストフンドシストの1人でもある住吉美紀さんがパーソナリティを務めるTOKYO FMラジオ番組で、毎日3名にふんどしがプレゼントされる「ふんどしプレゼントキャンペーン」が開催された。
9月には、俳優・伊勢谷友介氏に唐突なふんどしマイブームが到来! 映画撮影にふんどしを締めて臨んだり、Twitterで「ナイス、ふんどし!」と叫び出したり。当然、協会と伊勢谷氏の親交が生まれることとなった。
10月にはいとうせいこう氏とのコラボふんどしの発売があり、12月には「バカサミット・ヤングライオン杯優勝」という記念すべき出来事も。

そして現在進行形で、協会による面白い試みが発信されている。『ふんどしカメラ』なるアプリの配信である。これは携帯で何かを撮影し、その被写体にふんどしを穿かすことができるという画期的なツール。
既に配信はスタートされており、その模様をSNSでアップしている方も多数。変わり種としては、ガンダム、ジョブズ、みかん、パンダ、ダビデ像、ペットボトル等にふんどしを穿かせている天才もいるようだ。

そして、ここでゲストが登場! 当日のイベント前には2013年度の「ベストフンドシスト授賞式」が開催されているのだが、今年授与されたのは人物だけではない。ふんどしを題材にした『押忍!! ふんどし部!』なる舞台が現在人気を博しており、協会からはこの舞台そのものに賞が贈られた。そんな同舞台のキャストを代表し、俳優・加藤諒さんが壇上に登場!
「以前からふんどし協会のことは知ってて、認定してもらいたいなってずっと思ってたんです!」(加藤さん)
この舞台は、4月からテレビ神奈川でドラマ化もされるという。

続いて、2人目のゲストが登場。『ONE PIECE』のウソップ役や『名探偵コナン』の工藤新一役、『ジャングルの王者ターちゃん』のエテ吉役等で有名な声優・山口勝平さんが壇上に現れました! この方、声優界きってのフンドシストである。
「今日も、ピンク地に茶のふんどしを穿いてきています」(山口さん)
誕生日プレゼントにふんどしをもらい、それからはもう虜。「ベストフンドシスト」の受賞も、密かにずっと狙っていたという山口さん。今年、遂に念願が叶ったわけだ。

ここからは山口さんと一緒に、2013年度ベストフンドシストを受賞された方からのビデオメッセージを観ていきましょう。まずは、この方々から。
「夜、必ず寝る時はふんどしを締めています!」(住吉美紀さん)
「2月14日は、ふんどしを送り送られ、締め締められ。そんな日ならいいなと思います」(いとうせいこう氏)
ちなみにせいこうさんは2年連続の受賞となっており、もはや別境地の存在。既に自身のホームページで「今度から、俺は選ぶ側に回る」と宣言しているとのこと。神的な立ち位置である。

そして、今話題のこの方の登場!
「フンドシスト賞を受賞したのですが、今は“ノーふんどし”の状態です」(壇蜜)
会場中が、このVTR一つで完全にエロい雰囲気に突入してしまう。「壇蜜さんにコメント取りに行ける団体は、日本になかなか無いですよ!」と中川代表も興奮気味だ。昨年12月に開催された「壇蜜生誕祭」にて、神輿に担がれながら白ふんどし姿で登場した光景が評価されての受賞でした。

そして、これからの展望について。協会として、次は誰にふんどしを穿いてもらいたいと考えている?
「完全に、道端ジェシカさんですね。モデル業界に行きたいと思ってます」(中川代表)
なるほど、ファッショナブルなイメージを植え付けたいのだろう。納得の人選です。

これからも、ふんどしは爆進する。
(寺西ジャジューカ)