発売中の『米づくり 特撰仕込み』(410ml)/140円(税別)。

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お米を使った飲み物といえば、日本酒。でもお酒ではない米の飲料、しかも炭酸飲料があるのをご存知だろうか。その名も『米づくり』。以前、たまたま見つけて飲んでみたのが、この『米づくり』の「まろやか仕込み」というものだったのだが、甘さと炭酸のスッキリ感のバランスもいいし、かなり美味しい! これはヒット! と思っていたら、昨年末、こんどは『米づくり 特撰仕込み』が登場。

調べてみると、初代『米づくり』は2009年に発売されていて、その後、少しずつバージョンを変えて発売。今回の『米づくり 特撰仕込み』は、どうやら5代目のよう。お米と炭酸という組み合わせも珍しいし、さっそく『米づくり』シリーズについていろいろ聞いてみたくなり、発売元のJTに問い合わせてみた。答えてくださったのは、飲料事業部の米山さん。

まず『米づくり』を企画した経緯は?
「国産の農作物を使った、他にない新しい商品を開発したいという思いから、日本を代表する農作物「お米」に注目し、お米の新しい美味しさを提案する炭酸飲料として発売するようになりました」

たしかに、ありそうでなかった新しい美味しさ。製造する際のこだわりを聞いてみると、「お米の自然な甘みや旨みを引き出すために、国産米の米粉や米麹をつかった“米糖化液”を使用しています。この米糖化液には、精米のプロ『大関株式会社』に技術協力をいただいていて、お米の美味しさを引き立たせるための香味設計を工夫したり、お米と相性の良い乳素材と、ほどよい炭酸感で仕上げることにもこだわっています」とのこと。

そういえば、パッケージにも共同開発として、お馴染み「大関」のマークが!
ちなみに初代『和素材工房 米づくり』は、お米のうまみと天然水で仕上げた炭酸飲料で、その後『二代目 米づくり』から乳素材を加え、コクをアップ。昨年5月に発売された『三代目 米づくり』は、春夏の季節に合わせたスッキリとした味わいが特徴だったそう。

そして、昨年9月発売の『米づくり まろやか仕込み』は、麹を使い、お米の旨みをアップさせ、まろやかな味わいに。現在発売されている『米づくり 特撰仕込み』では、原料のひとつである、米麹糖化液の米麹に、酒米の王様「山田錦」を使用。コクのある、まろやな仕上がりが特徴とのことで、年々、発売する季節にも合わせて改良されているのがうかがえる。

「弊社お客様相談室へは、商品の取り扱いに関するお問い合わせから、商品や味わいに対する評価の声、お米を使用していることへの共感など、幅広い年齢の方から多くの声をいただております」と米山さん。やっぱり日本の代表的農作物「お米」を使った飲料の、この美味しさにはハマる人も多いのだろう。『米づくり』シリーズの今後の展開も気になるばかり。これからも期待してます!
(田辺 香)