ゲゲゲの鬼太郎キャラ、ネコ娘のコスで地域の取り組みをアピール、東京調布市ブース。

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暖かい春が待ち遠しい季節、そんな折に池袋(東京豊島区)で熱いイベントが2月1、2日開催された。『東京マンガ・アニメカーニバルinとしま』(豊島区主催)で、全国の漫画アニメを活用してまちづくりに取り組む18の団体が全国から集まり、各地の漫画アニメキャラのグッズや催しをアピールしたほか、有名アニメ声優などによるトークイベントなども行われた。また、イベント会場施設の区民センター隣にある公園では一般の人たちが参加費を払ってコスプレ撮影に興じていた。それらの模様をここで紹介する。

さて、豊島区といえば手塚治虫、藤子不二雄、赤塚不二夫、石ノ森章太郎など数多くの有名漫画家が住んでいた「トキワ荘」があった場所。会場内にはトキワ荘だけでは手狭になった赤塚不二夫氏が近くに借りたアパート(紫雲荘)内の仕事場を実際にあった網戸も使って再現していた。トキワ荘は木造2階建て、四畳半のアパートで1952年に建築され、82年に老朽化のため取り壊された。当時の家賃は3000円。現在は豊島区南長崎3-9-22に「トキワ荘のヒーローたち」という記念碑が建てられている。

豊島区以外のブースでは、埼玉県飯能市が現在放映中のアニメ「ヤマノススメ」をアピール。同市が同アニメの舞台になっていることから、「飯能市舞台探訪マップ」を作成し観光スポットを紹介していた。また、石ノ森章太郎氏のゆかりの地、宮城県石巻市はサイボーグ009、仮面ライダーのグッズ販売や3月23日にリニューアルオープンする「石ノ森萬画館」のチラシを配るなどしていた。その他、石川県金沢市は同地が舞台のアニメ「花咲くいろは」を、埼玉県新座市は鉄腕アトムグッズ(特別住民に登録し住民票を発行している)を、松本零士が住んでいる東京練馬区は銀河鉄道999の痛車模型を、漫画家水木しげる氏が長年住んでいる東京調布市は「ゲゲゲの鬼太郎」グッズや深大寺にある鬼太郎茶屋をアピールなど。

他方、トークイベントではキン肉マンやシティハンター・冴羽リョウ役などで有名な声優の神谷明氏とアニメ監督の大地丙太郎氏がいままでの仕事の苦労話や将来の作品について雑談を交えて話していた。
「残りの人生、楽しくやりたい」と神谷氏は言い、今後ギャグアニメを中心に大地監督とタッグを組んでいくことを強調した。
さらに、会場では若手声優によるクイズ形式の紙芝居(判じ絵)も行われ、正解した観客には粗品がプレゼントされた。

やっぱり漫画アニメと聞くと日本人は熱くなる。それを実感したイベントだった。
(羽石竜示)