前列左より、羽佐間道夫、大野裕之、近石真介、野沢雅子、千葉繁 後列左より、宝亀克寿、山寺宏一、井上喜久子、平田広明

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 16日、有楽町のニッポン放送本社で「『チャップリン・ザ・ワールド』声優口演SPECIAL〜ヴォイス・オブ・チャップリン〜」制作発表記者会見が行われ、羽佐間道夫、野沢雅子ら大御所声優が一堂に会した。

 喜劇役者チャールズ・チャップリンさんのデビュー100周年という記念すべき2014年を翌年に控え、そのプレ公演となる「声優口演SPECIAL〜ヴォイス・オブ・チャップリン〜」の実施が決定。同公演ではチャップリンが遺した無声映画の数々に、人気声優たちが一人で何役もの声色を使い分けてアフレコを行う。

 この日の会見に集結したのは羽佐間道夫、近石真介、野沢雅子、千葉繁、宝亀克寿、山寺宏一、平田広明、井上喜久子、日本チャップリン協会会長の大野裕之の9名。大御所声優陣がずらりと並んだ眺めに、司会を務めた大のアニメファンとしても知られるニッポン放送の吉田尚記アナウンサーも「江戸幕府の歴代将軍を紹介しているような気持ち。見ているだけでしあわせです!」と興奮が隠せない様子だった。

 その中心にいるのが、シルヴェスター・スタローンの吹き替え声優としても知られる羽佐間。「彼らは僕がいろいろと栄養を与えて育てた面々ですから」とご機嫌な様子で切り出すと「野沢さんがやっている『ドラゴンボール』のファンのような小さい子から、明日どうなるかわからない老人まで、老若男女が喜んでいただけるイベントだと思います」と本公演をアピールした。

 そんな中、近石は集まった声優陣について「まあ、とにかくよくしゃべる。口から生まれたような男たち、女たち。彼らは日本の文化が作り上げた稀有な才能ですよ。戦後のアテレコ文化の集大成だと思っていますよ」と軽妙なコメントで会場を沸かせていた。(取材・文:壬生智裕)

「声優口演SPECIAL〜ヴォイス・オブ・チャップリン〜」は3月29日、30日に赤坂ACTシアターにて開演予定