ベレニス・マーロウ

 初作『007 ドクターノオ』公開から50周年を迎えた今年、いよいよ明日12月1日より公開となるシリーズ最新作『007 スカイフォール』。「007」シリーズの世界観を構成する要素は様々だが、毎作ボンドを魅了し、愛を交わす美しきボンドガールの存在は欠かせない。本作のボンドガール、セヴリンを演じのは、ボンドウォッチ「OMEGA」のブランドアンバサダーも務めるベレニス・マーロウ。男性にとって美女の象徴ともいえるボンドガールを演じた彼女に迫り、男性観など話を聞いた。

――初来日とのことですが、日本の食事や街並み、そして男性の印象は如何ですか?

ベレニス:日本食はフランスにいた頃から大好きだったんですけど、やっぱり日本で頂く日本食の方が数倍美味しいですね。日本食は繊細で、とても美味しくて、まるでアートのようです。日本の町並みはフランスとはまた違う美しさがあって、自動車に目を奪われます。色彩もピンク色の建物があったり、とても趣味が良いと感じます。車の中から富士山を見たんですけど、私は自然やお寺が好きなので、次回はもっとそういう所にも行きたいです。そして日本人男性ですが、私の父がアジア系なので偏見がある訳ではないけど、アジアの方はとても美しくて、賢いと思います(笑)。

――本作でシリーズ開始から50周年を迎えますが、ボンドガール始め「007」の世界観についてどんなイメージをお持ちですか?

ベレニス:「007」シリーズは小さな頃から大好きでした。キャラクターがとても色彩豊かで、実生活よりもちょっとファンタジックな所が魅力で、観ている方も童心に返れるというか、フィクションとリアルの真ん中に位置する、ちょっとマンガ的なイメージがありますね。だからこそ、パワフルで美しくて、言い換えれば、作り手の自由がとても大きい世界だと思います。今回セヴリンを演じるにあたって、ボンドガールも実生活にいるような普通の人よりもちょっとマンガ的というか、誇張されている要素がありますから、撮影前に役作りをしている時も、きっと自由にやらせてもらえるだろうと思いました。

――ベレニスさんが演じたボンドガール、セヴリンとはどんな女性だと感じましたか?

ベレニス:正義感が強くて、すごく純粋な心をもっているけど、暗い過去も経験していて。人は時に邪悪に染まることがあると知っているという意味では、純真ではないですね。

――ベレニスさんは自分をどんなタイプの女性だと自覚していて、周囲からはどのように言われることが多いですか?

ベレニス:セヴリンと似ている所で言えば、正義感。違う所は、私はセヴリンみたいに恐れ知らずにボンドを誘惑できる方ではなくて、どちらかというと臆病者なんです。友人からは、フランス語で「お腹が足に乗っている」と言うんですけど、食欲が旺盛だと言われます。『007 スカイフォール』の撮影現場で、監督が「ベスト・○○」という色々な賞のシャンパン・ボトルを与えていて、一番食欲がある「ベスト・アペタイト賞」の候補に挙がった方は大男ばっかりだったんですけど、「勝者は!…」と私の名前が出た時に、全員が「そうだー!」と声を揃えて、大変誇らしい瞬間でした(笑)。

――本作では二人の“00”エージェント、ボンドとシルヴァの対決が見所となっていますが、それぞれのキャラクターについての印象と、役を演じたダニエル・クレイグとハビエル・バルデムの印象は如何ですか?

ベレニス:すごく面白いなと思うのは、人生のすべてに対比があって、ボンドとシルヴァはまさに光と闇、陰陽が見事に表現されていると思います。金髪、碧眼のジェームズ・ボンドはまるで堕ちた天使のようであり、人間であれば経験する葛藤を沢山している。対するシルヴァは、悪の化身のような存在です。また行動パターンも、ボンドは自分のやりたいことが見えていて、それを真っ直ぐにやり通していく。対してシルヴァは、次に何をするのか全く予期できない。そういう対比がすごく面白いと思います。演じる二人はもちろん素敵で、最高ですよね。二人とも本当に繊細な演技をしますし、言葉ではなく目、表情一つで、内面でどういうことを考えているのかを見せることが出来る、素晴らしい俳優だと思います。

――ベレニスさんは、男性のどんな所に魅力を感じますか? また、ご自身はどんな女性でありたいですか?

ベレニス:男性は、料理が出来る人が魅力的ですね。それが一番大切という訳ではないですけど、良いボーナス点になります。あとは人生観、人生哲学を自分と分かち合える人がいいですね。お互いに対する思いやりと、物事を俯瞰で見ることができるというのが持っていて欲しい資質です。あまり自分が大きなダメージを受けないようにするのと同時に、そういったものに対する感受性をもっていたいので、バランスですよね。物事に対する距離感を上手くもてることでしょうか。女優としては、そういう感受性を磨くことも大切なので、常に俯瞰的であることが必ずしも良いとは限りませんね。

――では最後に、これから本作をご覧になる方に向けて、メッセージをお願いします。

ベレニス:私自身、本作を観て「007」は現実と夢のような世界がミックスされた感じがして、すごく印象的でした。撮影、照明、そしてキャラクターの描かれ方が本当に美しくて、まるで夢のようで、ちょっとリアリティも感じさせるような作品でした。注目は、やっぱり私とジェームズ・ボンドのシーンですね!(笑)。

007 スカイフォール - 公式サイト
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