スタートトゥデイとアフィリエイト事業で提携するバリューコマースが、「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」のアフィリエイトプロモーションを11月30日で休止すると利用者に通知していることがわかった。先月からのTwitter騒動を受けて、「方針転換」として打ち出された配送料無料化とポイント10%還元にともなう資金源捻出の一環と見られ、これまで「ZOZOTOWN」を通じて利益を得てきたアフィリエイトユーザーにとっては打撃となりそうだ。

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 今回の施策についてバリューコマースは、「ZOZOTOWN」のアフィリエイトプロモーション戦略の変更による休止と位置づけており、休止後の展開については「新規のプロモーション、もしくは再開させて頂く可能性もございますため、その際には、またご支援・ご協力頂けますと幸いでございます」と利用者にメールで通知。スタートトゥデイは、10月31日に撮影・録音禁止という厳戒体制で開かれた2013年3月期第2四半期の決算発表会で、前澤氏による一連の騒動に対する謝罪とともに、「圧倒的に安いゾゾタウン」を掲げて配送料無料化とポイント10%還元を発表。両施策の原資として広告宣伝費を削減することが明らかになっているため、アフィリエイトの休止もその一環という見方が強い。これまでアパレルECでは、正規販売でのアフィリエイトが少なく「ZOZOTOWN」のアフィリエイトを好んで利用しているユーザーが多かったために落胆の言葉も聞かれるが、「もともと料率が少なかったため、全体的なアフィリエイターに与える影響は少ないだろう」(ECサイト運営者)とも言われている。

 一方、「日本最大級」を謳い莫大なアフィリエイターを抱えるアマゾンは特別プロモーションとして、「服&ファッション小物ストアの全商品を対象に報酬上限なしの一律8.0%」を実施して、顧客還元とともにアフィリエイトを通じた新規ユーザー開拓にも積極的に取り組んでいる。今回の利益還元は消耗戦とも言われ、最終的なしわ寄せがブランドや中間業者に行くのではとも心配されているため、CMやアフィリエイトを中止して既存顧客へのアプローチを強めたスタートトゥデイが競合他社の攻勢に対してどういう手を打つのか、次の一手が注目される。

■ZOZOTOWN
 http://zozo.jp/