台湾水道事業者、水道管漏水防止で日本を参考に

写真拡大

(高雄 20日 中央社)アジア水道事業体人材育成ネットワークの第5回会議が18〜19日に高雄で開催され、主催者の経済部・台湾自来水公司は、今後とも日本の経験から学びながら引き続き水道管の水漏れ防止などに取り組んでいきたいとの考えを示した。

同会議には、台湾、日本、韓国、タイ、マカオの水道事業体が参加、現状報告のほか、水道の漏水防止技術などについて意見交換した。

台湾自来水公司は報道陣の取材に対し、1970年代の同社設立初期にはまだ水道の普及を中心に取り組んでいたため、水道管の水漏れなどに取り組み始めたのはここ10年のことであり、改善の余地は大きいと語った。

一方、日本は戦後より一貫して老朽化した水道管の交換や漏水検出システムの普及などに力を注いでおり、水道問題対応の効率の良さではアジア一を誇る。

台湾では水道管整備の開始時期が遅れたことに加え、人手、経費、また利用者側の理解を得る努力などの課題があり、特に水漏れ検知システムの普及率がまだ低いのが現状。台湾自来水公司では今後も日本にならって漏水予防などに力を入れていきたいとしている。