松たか子&阿部サダヲ初共演、西川美和監督『夢売るふたり』オスカー前哨戦トロント映画祭に出品決定!
松たか子と阿部サダヲが結婚詐欺をはたらく夫婦役で初共演する映画『夢売るふたり』が、9月にカナダで開催される第37回トロント国際映画祭に正式出品されることがわかった。メガホンを取った西川美和監督にとって、『ゆれる』でのカンヌ国際映画祭、『ディア・ドクター』でのモントリオール国際映画祭に続く世界への挑戦となる。
本映画祭は、カナダ最大の都市トロントで行なわれる北米最大規模の国際映画祭。ノン・コンペティションとなるため観客賞が最高賞とされており、過去には『スラムドッグ$ミリオネア』や『プレシャス』『英国王のスピーチ』などアカデミー賞ノミネート作が受賞。オスカー前哨戦が始まる場所ともいわれている。
出品されるのは、かつて『ノルウェイの森』も出品されたメイン部門「スペシャル・プレゼンテーション」。本作にとってこれがワールドプレミアとなり、映画祭のプログラミング・ディレクターは「とにかくこの映画が好きなので、ワールドプレミアとして招待することができてうれしい」とコメント。松と阿部の演じる夫婦像が、現地の観客にどのように受け入れられるのか期待が高まる。
西川監督は、師匠の是枝裕和監督も常連の映画祭参加に「たくさんの外国映画に憧れて育ったので、こういう機会をいただけることは自分も作品で世界にお返しができるような気がして何よりうれしいです。東京に生きる夫婦と女たちの話を、海外の人がどのように受け止めるのか、理解されるのか、されないのか、とても知りたい」と喜びを語っている。
本作は、火事で経営する小料理屋を失った夫婦が始めた結婚詐欺を通して、複雑な男と女の関係が描かれる異色ラブストーリー。初共演の二人に加え、田中麗奈や鈴木砂羽、木村多江のほか、西川作品に出演経験のある香川照之や笑福亭鶴瓶など、豪華キャストによる演技合戦も見どころとなっている。
映画『夢売るふたり』は9月8日より新宿ピカデリーほかにて全国公開