イタリア代表のチェーザレ・プランデッリ監督から、代表候補に選出されたシエナFWマッティア・デストロは、ビッグクラブの関心を誘っている。ウディネーゼMFクワドゥオ・アサモアの獲得に注意を向けているユヴェントスが、デストロについても打診している一方で、インテルは他クラブの動きを先んじるために、スピードを速めている。

インテルのフロントは、シエナとデストロを共同保有するジェノアのエンリコ・プレツィオージ会長と会ったようだ。トレード要員として、FWサムエレ・ロンゴやMFユライ・クツカを提案した可能性もある。それぞれインテルとジェノアが共同保有する選手だ。また、DFアンドレアス・グランクビストも交渉に織り込まれるかもしれない。

デストロはインテルの下部組織で育ったが、2011年1月にインテルがDFアンドレア・ラノッキアを獲得した際に、トレード要員としてジェノアへ放出された。だが、シエナで12ゴールという素晴らしいシーズンを過ごし、デストロは“逆戻り”するかもしれない。

インテルとジェノアは会談で、FWロドリゴ・パラシオについても話したようだ。だが今のところ、まだ交渉の誕生段階と言えるだろう。また、パラシオにはローマも関心を寄せている。

一方、ミランはMFバカイェ・トラオレやMFリッカルド・モントリーヴォに続き、3人目の補強をまとめた。1992年生まれのブラジル人GKガブリエルだ。フラヴィオ・ローマの代役となる同選手は来週、メディカルチェックのためにミラノを訪れる。移籍金は50万ユーロ(約5000万円)だ。

ブラジルのメディアは、コリンチャンスがFWアレシャンドレ・パトの獲得に向けた動きを準備していると報じた。だが、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役はブラジル『ランス』で、「レンタルでも完全移籍でも、ミランはパトの放出について交渉しない。彼は来季もウチに残る。100%保証するよ」と否定している。