1999年7月のUFC21におけるジェレミー・ホーン戦で海外MMA挑戦を始め、12年と5カ月で勝利を挙げた高瀬大樹。この白星を次にどうつなげることができるか――期待したい(C)DARE FS

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1月7日(土・現地時間)、バンコクのインソムニア・ナイトクラブでは「DARE Fight Sports 1/12」が開催され、日本から高瀬大樹が参戦した。

今回が3度目の大会開催となったDARE Fight Sports、フライ級からヘビー級まで8階級で16名のトーナメントを行い、ミドル級トーナメントには日本から高瀬大樹が出場、バンコク在住の米国人ブランドン・ケスラーと対戦した。

高瀬を中央に、左にステップワークを踏むBK。右ローに続き、左ローを蹴り込んだ高瀬だが、急所に入り早々に試合は一時中断に。再開後、高瀬は左ミドルを放ち、打撃でプレッシャーを与えていく。

手数が少ない両者。BKのスーパーマンパンチで高瀬がステップバックする。BKは続いて大振りのパンチから前進すると、高瀬は組みつき、すぐに離れながら右フックを見せる。BKのスピニングバックフィストは空振りになるが、その仕掛けに館内から歓声が起こる。

続く左ミドルをキャッチされた高瀬は、テイクダウンを許しクローズドガードを取る。パウンドを落とすBK、高瀬をケージに押して頭を中央にいれようとする。パウンドを落としては胸をつけるBKに対し、立ち上がることもリバーサルも仕掛けられない高瀬は、時折りハイガードを見せるが、ガードを強いられた状況が続く。ラバーガードから頭部にエルボーを見せる高瀬に、注意が与えられガードのままで初回を戦い終える。

2R、高瀬は左エルボーから組みつき、ケージ際での組み合いに。態勢を2度ほど入れ替え、互いに距離を取る。左フックから再び組みついた高瀬は、両差しになりケージにBKを押し込みながら、ここで引き込みを見せる。

細かいパンチを落とすBK。高瀬はラバーガードをとるも、パンチを受けてクローズドに。側頭部にエルボーを入れた高瀬は、キムラアームロックからリバーサル、そのままキムラで腕をしぼっていく。高瀬はマウントを選び、肩固めへ移行するも、再びマウントに戻る。残り10秒、マウントをキープした高瀬が、明確にこのラウンドを取った。

最終回、距離を取った状態が続くが、まずは高瀬が左ローを見せる。続く左ローにダブルレッグを合わせたBK。高瀬は再びラバー狙いから、クローズドへ。ヒップスローでマウントを奪った高瀬は、エルボーと左のパンチを落とす。横を向いたBKにエルボーからアメリカーナを仕掛けた高瀬は、ブリッジで逃げようとしたBKのバックに回り込むが、簡単にBKに胸を合わされてしまう。

ハイガードからパンチを見せる高瀬に、エルボーを落とすもほとんど攻勢に出ることができないBK。頬を赤く腫らした高瀬は、再びアームロックを仕掛けるも、ここは腕を抜かれて鉄槌を受ける状態となりタイムアップに。両手を上げて勝利をアピールするBKだが、ポジショニングであれだけ圧倒されては勝ち目はない。

ジャッジ3者とも29-28で高瀬を支持し、勝利のコールを受ける高瀬にバンコクのファンも大きな声援を送った。高瀬は「みんなのサポートで勝てました。 I Love Thailand, we are all one」と勝利のコメントを残した。
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