New York Fashion Week 2012 Spring/Summer レポート
様々なスタイル、ファッション、そしてカルチャーが混在し、次々と新しいものが生まれ、古き良き物も生きている、稀有な街NYから、国際イメージコンサルタント/スタイル・ディレクター/ジャーナリストのNiena Etsuko Hino(日野江都子)がレポート。
New York Fashion Week 2012春夏コレクション、そして、会場で見つけたファッショニスタ達のスタイルには、お洒落のヒントが満載です。
9月8日〜15日で開催されたNew York Fashion Week 2012 Spring/Summer。メイン会場をブライアントパークからリンカーンセンターに移して早3回目を迎えた今回は会場内もリニューアル。ますますの賑わいを見せていました。
(写真)左から 1.Calvin Klein collection、2.Christian Siriano、3.Vera Wang
まずは、人気ブランドのコレクションから2012年春夏のトレンドをダイジェストでまとめたものを御紹介しましょう。2012年春夏コレクションに見た大きな傾向の中でも目立ったのはシースルー素材使い(1、2、3)。流れるようなドレープ、軽やかな動きのあるシルエットの作品も多数。春夏らしい軽快さを感じさせます。中でも、ドレープがきれいに出るからこそ引き立つ、後ろ下がりのヘムラインが新鮮(3)。
正統派な清潔感、きりりとした爽やかさがインの模様。レトロテイストや、プレッピーなスタイル、シャツカラー、スーツが多数。また、アスレティックなテイスト(7)の物も多く、春夏らしい躍動感もあふれています。
(写真)左から4.Jason Wu、5.Milly、6.Diane Von Furstenberg
気になるカットは、アメリカンスリーブ(8)。襟まわりはクルーネックで胸元の露出は少なく、肩部分が大きく空いているタイプ。スポーティなテイストが加わることで、甘くなり過ぎない、2012年春夏っぽさが表れています。また、様々な種類の花柄。デリケートでクラシカルなタイプの花柄から、マリメッコ調のはっきりしたもの(6)まで多彩なバリエーションが見られました。レトロを彷彿とさせる幾何学柄(5)、トライバルやサファリ(9)なテイストも健在。
(写真)左から7.Alexsander Wang、8.Derek Lam、9.Michael Kors
色の展開は、シャーベットトーンの涼やかな色、メタリック、暖色系ブライトカラーのバリエーション。中でも特徴的だったのが黄色づかい(8)、そして全身白のコーディネート(3)。
メイクでは、鮮やかなピンクやオレンジ、そして、まるでクレヨンを塗ったかのようなラベンダー色やブルーといったポップカラーで彩られた口元が際立ち、太めで勢いのある眉毛が回帰の模様です。
全体的に見ると、レトロでクラシカルな中に爽やかさ軽やかさポップさが加わった物、スポーティでカジュアル、ほんの少し辛口なテイストが心地よい物が2012年春夏の主流。さすがウェアラブルでリアル・クローズが多数なNew Yorkらしいコレクションとなりました。
そんなファッションショー会場に来ていたお洒落の達人・ファッショニスタ達を御紹介。ランウェイで見るコレクションとは一味もふた味も違った、それぞれの個性が溢れたスタイルには、直ぐにでも取り入れたいお洒落のヒントが満載です。
@Lincoln Center。右:Rahel Tadesse ‐"Upper East Sheek "ライター、左:Brittany Cremmen‐Parsons美術大学 学生 (靴:Bettie Paige, ドレス:AEVERSE, バッグ&サングラス:ヴィンテージ)
@DKNY show会場。中央:Nina Garcia‐ファッション・ジャーナリスト、 "Project Runway"の審査員、右:DKNY model
@Lincoln Center。右:Vika Gazinskaya (ヴィンテージドレス)
@ Marc Jacobs show会場。左:Sofia Coppola、右: Fei Fei Sun‐Models at Marc Jacobs show
ブランドクローズやアクセサリーのみならず、ファスト・ファッション、ヴィンテージクローズ、スリフトショップで購入した物など、それらを上手くミックスした独自のコーディネートは、さすが「自分の個性」「自分の価値観」そして「自分なりのスタイル」を知りつくしたファッショニスタ達ならでは。本人達が装うことを大いに楽しみ、同時にその装いで見る人を楽しませている、まさにエンターテイナー。彼らが素敵な秘訣はそこにあります。とりいれられるお洒落のヒントも勿論だけど、まずはその心意気を学びたい!
2012春夏コレクション、実際に目にし、身につけて楽しむ季節は随分先ですが、既に待ち遠しい!こうやって先の季節を楽しみにできるのも、前へと向かう力そのもの。それは、ファッションが与えてくれるもの。そして、流行として生み出された物を、一度自分の中に取り入れ、吟味して自らの物にしてゆく課程にこそ、自分を知り、自分のスタイルを知り、ひいては時代を見つめながら「今の自分」に合った生き方を知ることに繋がるのではないかと思います。たかがファッション、されどファッション。やはりファッションは人生を楽しくさせるスパイスです。
(Text & photo 3,6,8,9 by Niena Etsuko Hino、Fashionista’s photos by Yoko Haraoka)
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New York Fashion Week 2012春夏コレクション、そして、会場で見つけたファッショニスタ達のスタイルには、お洒落のヒントが満載です。
9月8日〜15日で開催されたNew York Fashion Week 2012 Spring/Summer。メイン会場をブライアントパークからリンカーンセンターに移して早3回目を迎えた今回は会場内もリニューアル。ますますの賑わいを見せていました。
まずは、人気ブランドのコレクションから2012年春夏のトレンドをダイジェストでまとめたものを御紹介しましょう。2012年春夏コレクションに見た大きな傾向の中でも目立ったのはシースルー素材使い(1、2、3)。流れるようなドレープ、軽やかな動きのあるシルエットの作品も多数。春夏らしい軽快さを感じさせます。中でも、ドレープがきれいに出るからこそ引き立つ、後ろ下がりのヘムラインが新鮮(3)。
正統派な清潔感、きりりとした爽やかさがインの模様。レトロテイストや、プレッピーなスタイル、シャツカラー、スーツが多数。また、アスレティックなテイスト(7)の物も多く、春夏らしい躍動感もあふれています。
(写真)左から4.Jason Wu、5.Milly、6.Diane Von Furstenberg
気になるカットは、アメリカンスリーブ(8)。襟まわりはクルーネックで胸元の露出は少なく、肩部分が大きく空いているタイプ。スポーティなテイストが加わることで、甘くなり過ぎない、2012年春夏っぽさが表れています。また、様々な種類の花柄。デリケートでクラシカルなタイプの花柄から、マリメッコ調のはっきりしたもの(6)まで多彩なバリエーションが見られました。レトロを彷彿とさせる幾何学柄(5)、トライバルやサファリ(9)なテイストも健在。
(写真)左から7.Alexsander Wang、8.Derek Lam、9.Michael Kors
色の展開は、シャーベットトーンの涼やかな色、メタリック、暖色系ブライトカラーのバリエーション。中でも特徴的だったのが黄色づかい(8)、そして全身白のコーディネート(3)。
メイクでは、鮮やかなピンクやオレンジ、そして、まるでクレヨンを塗ったかのようなラベンダー色やブルーといったポップカラーで彩られた口元が際立ち、太めで勢いのある眉毛が回帰の模様です。
全体的に見ると、レトロでクラシカルな中に爽やかさ軽やかさポップさが加わった物、スポーティでカジュアル、ほんの少し辛口なテイストが心地よい物が2012年春夏の主流。さすがウェアラブルでリアル・クローズが多数なNew Yorkらしいコレクションとなりました。
そんなファッションショー会場に来ていたお洒落の達人・ファッショニスタ達を御紹介。ランウェイで見るコレクションとは一味もふた味も違った、それぞれの個性が溢れたスタイルには、直ぐにでも取り入れたいお洒落のヒントが満載です。
@Lincoln Center。右:Rahel Tadesse ‐"Upper East Sheek "ライター、左:Brittany Cremmen‐Parsons美術大学 学生 (靴:Bettie Paige, ドレス:AEVERSE, バッグ&サングラス:ヴィンテージ)
@DKNY show会場。中央:Nina Garcia‐ファッション・ジャーナリスト、 "Project Runway"の審査員、右:DKNY model
@Lincoln Center。右:Vika Gazinskaya (ヴィンテージドレス)
@ Marc Jacobs show会場。左:Sofia Coppola、右: Fei Fei Sun‐Models at Marc Jacobs show
ブランドクローズやアクセサリーのみならず、ファスト・ファッション、ヴィンテージクローズ、スリフトショップで購入した物など、それらを上手くミックスした独自のコーディネートは、さすが「自分の個性」「自分の価値観」そして「自分なりのスタイル」を知りつくしたファッショニスタ達ならでは。本人達が装うことを大いに楽しみ、同時にその装いで見る人を楽しませている、まさにエンターテイナー。彼らが素敵な秘訣はそこにあります。とりいれられるお洒落のヒントも勿論だけど、まずはその心意気を学びたい!
2012春夏コレクション、実際に目にし、身につけて楽しむ季節は随分先ですが、既に待ち遠しい!こうやって先の季節を楽しみにできるのも、前へと向かう力そのもの。それは、ファッションが与えてくれるもの。そして、流行として生み出された物を、一度自分の中に取り入れ、吟味して自らの物にしてゆく課程にこそ、自分を知り、自分のスタイルを知り、ひいては時代を見つめながら「今の自分」に合った生き方を知ることに繋がるのではないかと思います。たかがファッション、されどファッション。やはりファッションは人生を楽しくさせるスパイスです。
(Text & photo 3,6,8,9 by Niena Etsuko Hino、Fashionista’s photos by Yoko Haraoka)
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