ターゲットは、バルセロナのペップ・グアルディオラ監督や、レアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督のことだけではなかった。スウェーデンのメディアは、ミランFWズラタン・イブラヒモビッチの自伝の中身を先んじて報じ続けている。

その中で、イブラヒモビッチは、元スウェーデン代表のラース・ラガーバック監督と、現在Jリーグの清水に所属するMFフレデリク・リュングベリのことを、「プリマドンナ」と称して批判した。

これで終わりではない。イブラヒモビッチは、イタリアで「ジプシー」と叫ばれ、人種差別の被害に遭っていると明かしている。また、かつてのウソも暴露した。その一つが、昨季のミラン対フィオレンティーナ戦のことだ。

イブラヒモビッチはこの試合で、ニコレッティ副審に暴言を吐き、退場となっている。試合後、彼は暴言が副審に向けたものではなく、自分に対するものだったと主張したが、自伝の中でそれがウソだったと認めているのだ。

ほかにも、元ミランのDFオグチ・オニェウと「殺し合いになりかけた」とも明かしている。ミラネッロでの練習中、2人の激しい口論とケンカでトレーニングは中断。2人を引き離すには、チームメートやスタッフなど、10人ほどの人間が必要だったという。このとき、クラブは黙っていたが、イブラヒモビッチはろっ骨を折っていたそうだ。