中国・環境保護部はこのほど、2011年上半期の重点都市の大気汚染状況をまとめたリポートを発表した。それによれば、北京など45都市で大気汚染が基準を超えていることが分かった。中国の各メディアが伝えた。

 環境保護部のリポートによれば、全国113の環境保護重点都市の二酸化硫黄の平均濃度は昨年上半期に比べ2.2%減少した。また、二酸化窒素の平均濃度は5.7%増加、PM10(浮遊粒子状物質)の平均濃度は横ばいだった。

 また、北京、太原、唐山、鞍山などを含む45の都市の大気汚染が基準を超えた。このうち新疆ウイグル自治区ウルムチ市の大気汚染が最も深刻で「劣三級」だった。

 北京市の大気水準は依然「三級」だったが、二酸化硫黄とPM10の値は前年同期に比べやや改善が見られた。

 また、同時に発表された「2011年上半期重点流域水質状況」によれば、中国7大水系のうち(北京市、天津市などを流れる)海河の重金属汚染が最も深刻となっている。(編集担当:中岡秀雄)