多くの人が星に願いをかけた七夕の日、東京品川区東五反田のマッサージ店が摘発された。そして翌日には、香川県高松市古馬場町の中国エステ店が摘発。容疑はどちらも違法な性的サービスを提供したことによる風営法違反である。
 「同日、今度は客が騒動を起こしています。東京港区新橋では、マッサージ店への強盗致傷容疑で男が逮捕されました。男は3月にマッサージ店を利用したが、性的サービスがなかったことで店を逆恨み。一週間後に再訪し、中国人女性店員にスタンガンを押し付け顔面などを殴打したうえ、現金の入った手提げカバンを奪おうとした疑いが持たれています」

 これらの事件が端的に示しているのは、少なくとも繁華街においてマッサージとは性的サービスを含むというイメージが定着している現状だろう。
 そもそもマッサージ店で性的サービスをするのは違法。しかし、近隣の癒し系アロママッサージ店スタッフは、それを求める“勘違い男性客”の対応に連日苦慮しているという。
 「性的なサービスはありませんって何回も説明するんです。でも帰り際に『本当にマッサージだけかよっ』と怒る人は多いですね」

 なぜここまで男たちの意識は変わってしまったのか。全国紙社会部記者は、これを「中国系マッサージの台頭による急激な変化」と分析する。
 「30分3000円のマッサージで客を誘い、個室内で追加料金とともに性的マッサージもする。このタイプの中国系マッサージがここ5年で全国的に急増してます。彼女たちは街に立って『マッサージどうですか?』と声を掛ける。連れ込む店舗のほとんどは無許可営業だから、本来なら店舗内でのマッサージすら違法。そのため摘発も恐れず、追加料金次第では本番行為も平気でする。こんなことが繰り返されれば、マッサージに対するイメージも変わるでしょう」

 トラブルは困るけど、正直言って性的サービスは興味がある…。そんな男たちはこの荒れる現状にどう対処すればいのだろうか。事情に詳しい風俗ライターは「自己責任の自覚と3つの確認が重要」と助言する。
 「店舗での性的サービスは違法。まずそれを覚悟すべきです。次に総額とヌキの有無、脱ぎの有無の確認。この3つを確認しておけば、あとで大きなトラブルにはなりません」

 完全に表と裏ができてしまったマッサージ業界。判断ミスは致命傷になりかねないので注意が必要だ。


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