無双シリーズに造詣の深いフクシ氏だけに、注文も多くなりがち

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 先週末、ホタル観賞をしに奥さんの実家に帰郷したんだけど、まさかの大雨で期待していたホタルは見られず。でも、その代わりに雨に濡れた木々の中でカエルの大合唱がナマで体験できて、かえっていい心の洗濯ができたよ。

 で、今回の『TROY無双』もプレイ前は無双シリーズの良さを期待してたんだけど、実際プレイしたらまったく別物の面白さが体験できてさ〜、どちらも思いがけないサプライズだよ。

 まず苦言から言わせてもらうと、コレは『無双』じゃないよね。キャラの動きは遅いし攻撃に重みがあって無双特有の爽快さがないし。『モンハン』みたいに巨大な怪物と戦うのも無双では初の試みだしね。だからナゼ無双って名前にしたのか不思議。ボクなら『GOD OF ギリシャ』って命名するのに。これならタイトルとゲームの内容がシックリくるような気がするのにな〜。

 逆によかったのは剣と剣のぶつかり合い! 敵の体勢を剣攻撃で崩してトドメを刺す一連の流れに剣の重みと衝撃も感じられ、戦ってる実感がわくんだよ。攻撃画面がスローになるのも、映画『300〈スリーハンドレッド〉』の独特な視覚演出に似ていてカッコいいし。

 敵を一撃必殺したり武器を拾って投げられたりするのも本作ならではの爽快感。細かいことを言えば一撃必殺の操作感だけはボクの神ゲー、『アサシンクリード』シリーズの一撃必殺システムを参考に次回作の開発に挑んでほしいね。

●落合フクシ
1987年8月20日生まれ。学生兼自由人。時々、コラムニスト