文科省が20km圏内も含む「1年後までの積算線量推定マップ」など公開

写真拡大




文部科学省が、「線量測定マップ」と「積算線量推定マップ」を公開しました。
元データはこちらです。

福島第1及び第2原子力発電所周辺の放射線量等分布マップ :文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1305520.htm

「線量測定マップ」は4月24日までに計測された実際の数値をμSv/hで可視化、そして「積算線量推定マップ」は事故発生から1年経過した時点での積算(合計)被曝量の推定値を地図上に可視化してあります。どちらもやはり原発から北西方向に濃い汚染地域があり、さらに飛び地的に濃度の高いエリアがあることを示しています。以前専門家にきいたところによると、地形や天候によってそのような汚染スポットが発生するということでした。また、原発から見て風下側の森林などは、葉などに放射性物質が付着していて濃度が局所的に高い場合もあるので注意が必要だという話でした。

資料には上記のマップに加え、各地点の最新測定値や、積算量推定値などの一覧も掲載されていました。さらには時系列に空間線量率測定値の推移をあらわした図も掲載されています。詳細は発表資料(PDF)をご覧ください。

尚、1年間の積算線量推定マップはすでにフランスやアメリカからも発表されています。

■関連記事
私たちに何も知らされないまま、放射性物質は拡散していた―― 隠されていたSPEEDI情報やっと公開文部科学省「20キロ圏内空間放射線量率」データ公開が遅れた本当の理由
米空中測定システム、ヘリや固定翼機の動画公開「なぜか海外から来る放射線汚染情報の不思議」
原発潜入ロボ「PackBot」が撮った写真と同型機が「かなり雑に扱われている」動画
「議事録がない」「動画も音声カット」原子力事故対策本部会議を可視化するための5つの方法