インテルのラファエル・ベニテス監督は、新チームをつくるための補強について、待つしかないと分かっているようだ。アメリカ・フィラデルフィアでの記者会見で、同監督は「ピッチで働く我々は、マーケットのことは管理していない。マイコンと(マリオ・)バロテッリはサッカーに集中しなければいけないよ。まずは練習のことを考えるんだ。補強? クオリティーのある選手ならいつでも歓迎だけど、我々は何が起きるか、管理していないんだ」と語った。

インテルは31日にマンチェスター・シティと親善試合を行う。ベニテス監督は試合を前に、次のように話している。

「指揮官が代わればアイディアも変わる。昨季、これ以上ないほど成功を収めたチームを率いるのは、私にとって素晴らしい挑戦だ。だが、選手たちは全員、私が求めることをやってくれているよ。力強くトレーニングしており、疲れているのが分かる。リスクは犯したくない。この時期には、ちょっとしたことでもケアすることが重要だからね」

「マンCはすでに3試合目だし、準備の点で我々より進んでいる。スピードがあるし、新シーズンでうまくやりたいと願っているが、私はその可能性があると思っているチームだ。だから、難しいテストになると思う。特にフィジカルに関してはね。だが、それで良いんだ。どのチームでも、準備を始めるときはそういうものだよ。少し疲れているし、すべての選手をローテーションさせていくけど、うまくやりたいとも思っている。いつも言われるように、負けるのは誰だって好きじゃないからだ。たとえ練習であってもね」

また、キャプテンのMFハビエル・サネッティも意欲にあふれているようだ。

「僕らは良い練習をたくさんやっている。とても経験のある新監督が、サッカーに対する自分の考えを伝えてくれているよ。指揮が代われば、少し時間が必要になるのは避けられない。でも、昨季のインテルの勝者のクオリティーを生かせるということは、みんなが分かっているはずだ。そこに新しく重要な何かをつけ加えながらね。昨季との比較をするのは正しくない。僕らはまた別のシーズンを戦わなければいけないのであり、意欲はある。まだ勝ちたいと願っているからだ」

なお、サネッティは去就が騒がれるバロテッリについて、「今はここで僕らと一緒にいる。筋肉の問題で個別メニューををやっているけど、問題はないよ」とコメントしている。