2日午前、鳩山首相が突然の辞任を発表したが、首相辞任のニュースは世界でも大きな注目を集めている。

 普天間基地移設問題を巡り、迷走を続けた末に辞任した鳩山氏に対し、米国政府は「(移設問題に関する日米共同声明)は日米政府による合意であり、政治家間の合意ではない」と指摘、「誰が首相であろうとも政府間合意を履行することを期待する」とけん制した。

 一方、中国の環球網は鳩山首相の辞任に関する特集ページを設けるなど、首相辞任に大きな関心を寄せていることがうかがえる。環球網では、日本両岸関係研究センターの庚欣副主任の分析を掲載し、「鳩山首相が辞任しても、日本の対中政策に大きな変化はないだろう」と報じた。

 分析では、「次期首相としてもっとも有力視されているのは菅直人氏である」とし、鳩山氏と菅氏の違いとして、「菅直人氏は中国に対して非常に友好的である」と報じた。

 また、仏「AFP」は、「火星人とあだ名される鳩山氏は国民との距離を縮めることができなかった」と報じたほか、露メディア「モスクワポスト」は鳩山首相辞任の原因は米国にあると指摘、次期首相には日本外交の重点をワシントンではなく、モスクワに置いてほしいとの希望を示した。(編集担当:畠山栄)



■最新記事
鳩山首相辞任:中国で「民主主義はスゴイ」の声が多数
大風呂敷で支持得た鳩山氏も、結局は日米同盟の「いけにえ」−香港メディア
鳩山首相:誓い守れず民意完全に去る…中国でも辞職を大きく報道
鳩山首相辞任、米メディアは「日経平均上昇、今後の日米経済に期待」と報道
「鳩山はよくやったよ!」中国ネットユーザーは同氏の対中政策を評価