TBSのスポーツ番組「S☆1」(30日放送分)では、元プロ野球選手で今年3月、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科を修了した桑田真澄が講師として登場。「野球を学問する」というテーマで野球のルーツを解説しながらも、この日は“勝利至上主義”について熱く語った。

「勝利至上主義もいいと思うんです。勝つことは大事なんだけど、もっと大事なことがある。それはスポーツマン精神であり、フェアプレー精神であり、そして、プロセスを大事にすること。そういったものが勝つこと以上に大事だと思う。それ以上に+αが必要だと思っている」と話す桑田だったが、ゲスト解説陣の意見は真っ二つに分かれた。

番組MCの魔裟斗は「僕はそういう精神は大事ですけど、負けてはプロとして意味がないんじゃないかと思います」と反論、ラモス瑠偉も「決勝戦、日の丸を背負って戦うなら(勝つためには)何やってもいいと思いますよ。ルールの中で」と同調する。

これに対し、「反則で勝ったその勝利に意味があるかなんですよ」と返す桑田だが、魔裟斗も「反則では意味ないです。真っ向勝負して勝たなきゃ意味がないですけど、勝つってことは大事」と一歩も譲らない。

また、ラモスが「僕が言いたかったのは、何でもいいっていうのは、昔はケガしても痛み止め打っちゃいけないとか色々あったじゃないですか。そういうことは言ってないですよ。僕がこの試合で最後だと思ったら、何をしても出たいから」と説明を加えたが、マラソンの高橋尚子は「私は桑田先生に賛成です」といい、増田明美も「私も」と賛同。高橋はレースで負けたことによって、周囲の支えに気付かされたエピソードを語るのだった。