「会長とは8月から話をしていない」R・マドリー監督の座をモウリーニョ監督に譲ることとなったペジェグリーニ監督はそう語った。長期のチーム作りを約束していたフロレンティーノ・ペレス会長。5年間かけてじっくりとビジャレアルを作り上げたペジェグリーニ監督を信頼していたとのことだが、「結果が必要」といういつもの理由で1年での監督交代が決まった。

 R・マドリーは勝利至上主義。もちろん、どのクラブもプロである以上、勝つこと、結果を残すことが最も大事だが、ペッジェグリーニ監督率いるR・マドリーは今シーズン最後までバルサと優勝争いを演じている。国王杯では格下のアルコルコンに敗れ、CLでもO・リヨンに敗れるという波乱はあったが、リーガでは最後までバルサを苦しめた。

 「もう少し時間があれば・・長期のプロジェクトなら・・」とペジェグリーニは解任を聞いて思っただろう。しかし、R・マドリーは違った。時間も長期プロジェクトも結果がでなければその先はない。堅実派のペッジェグリーニよりも派手なモウリーニョの方がこのクラブには合っているということなのだろうか。「モウリーニョ監督のスタイルはR・マドリーにしっかりと合う」とフロレンティーノ・ペレス会長は語った。モウリーニョ流がR・マドリーにも浸透していくか、ゼロからのスタートが始まる。

(スペイン通信)