フランス代表のW杯メンバー発表まで24時間を切った10日夜、レキップ紙のウェブサイトでは、「ユーザーが選ぶ23人」の集計結果が発表された。有効投票は2万3775票だった。

 得票率順に見ると、トップは99.39%の圧倒的支持を獲得したユーゴ・ロリス(リヨン)。今シーズンは国内はもちろん欧州の舞台でも力を存分に発揮し、フランス代表イレブンでもっとも頼りになる存在にのし上がった。

 2位はパトリス・エヴラ。マンチェスター・ユナイテッド不動の左サイドバックは96.97%の得票率で、ファンの信頼を揺るぎないものにしている。

 3位はバイエルン・ミュンヘンのフランク・リベリ。ケガやスキャンダルにつづき、CL決勝の出場停止と散々のシーズンだったが、ファンはW杯での活躍に期待をかけているようだ。

 4位と6位はプレミアリーグを制したチェルシーからフロラン・マルダとニコラ・アネルカ。とくに最高のシーズンを過ごしたマルダについては、ドメネク監督がこれまでのようにベンチに置くようだと、ファンからブーイングを浴びそうだ。

 5位のヨアン・グルキュフ(ボルドー)はシーズン終盤の不調を考えるとやや意外だが、人気の高さを証明している。7〜9位は、ジェレミー・トゥララン(リヨン)、バカリ・サニャ(アーセナル)、エリック・アビダル(バルセロナ)とつづく。ステーヴ・マンダンダ(マルセイユ)の10位は、第2キーパーとして文句なしという意見の反映だろう。

 ドメネク監督の選考に入るかどうか微妙なところでは、しばらく代表に選ばれていないサミル・ナスリ(アーセナル)、フィリップ・メクセス(ローマ)、ガエル・クリシ(アーセナル)を推す声が多い。モナコの守護神ステファン・リュフィエは40%近くの得票で22位となったが、セドリック・カラソ(ボルドー)が19位で第3キーパーに入ったため、選外扱い。代わりに24位のセバスチャン・スキラチ(セビージャ)がDFの1枠に入った。実際には、もうひとり右サイドバックが必要となろう。

 なおパトリック・ヴィエラ(マンチェスター・シティ)はネットユーザーの支持も得られず36位。ダビッド・トレゼゲ(ユベントス)は41位だった。

 投票結果による“フランス代表メンバー”23人は以下の通り。実際のメンバーとどのような違いが出るかに注目だ。W杯出場の23人は、11日20時(日本時間12日午前3時)、ドメネク監督がTF1局のニュース番組に生出演して発表する。

GK
ユーゴ・ロリス(リヨン)=1位(得票率)
ステーヴ・マンダンダ(マルセイユ)=10位
セドリック・カラソ(ボルドー)=19位
DF
エリック・アビダル(バルセロナ)=9位
ウィリアム・ギャラス(アーセナル)=11位
フィリップ・メクセス(ローマ)=18位
セバスチャン・スキラチ(セビージャ)=24位
パトリス・エヴラ(マンチェスターU)=2位
バカリ・サニャ(アーセナル)=8位
ガエル・クリシ(アーセナル)=20位
MF
ジェレミー・トゥララン(リヨン)=7位
ラサナ・ディアラ(レアル・マドリー)=14位
アルー・ディアラ(ボルドー)=17位
フランク・リベリ(バイエルン)=2位
フロラン・マルダ(チェルシー)=4位
ヨアン・グルキュフ(ボルドー)=5位
サミル・ナスリ(アーセナル)=16位
シドネー・ゴヴ(リヨン)=23位
FW
ニコラ・アネルカ(チェルシー)=6位
ティエリ・アンリ(バルセロナ)=12位
カリム・ベンゼマ(レアル・マドリー)=13 位
ジブリル・シセ(パナシナイコス)=15位
アンドレ=ピエール・ジニャック(トゥールーズ)=21位