R・マドリーにとって今シーズン最も痛手だったのがカカーの怪我だ。サッカー選手にとっては致命的と言える恥骨炎で長期戦線離脱を余儀なくされた。一時は怪我から回復したが、今度は右足内転筋を痛め再びリハビリの日々が続いた。

 「今シーズンの自分の活躍度には満足していない。全てはフィジカル的な問題だった。R・マドリーに来てからずっとそれに苦しめられた」と悔しさをにじませて語ったカカー。「今回の怪我は恥骨炎とは関係ない。40日間続いてしまったが、走ることもできないし、良いプレーももちろんできない。やっと復帰できた」と苦しい日々を思い返していた。

 C・ロナウドと並んで今シーズンの目玉となる補強だっただけにサポーターの怒りは収まらない。最近ではブーイングされることもあるが、「サンパウロでもミラノでも代表でもどこでもブーイングを受けてきた。こんなのはどの選手にも起こること」とサポーターの反応は気にしてはいないようだ。

 サラゴサ戦では途中出場でゴール。バルサと優勝争いを演じるR・マドリーにとっては絶対に勝ち点3が欲しい試合だった。カカーの復活でチームの調子も上向きそうだ。インテル戦で疲れが出るバルサをそろそろ追い抜きたいところだ。

(スペイン通信)