2月の完全失業率(季節調整値)は前月から変わらず4.9%。有効求人倍率(季節調整値)は0.47倍で2カ月連続の改善となった。

 総務省が発表した労働力調査(速報)によると、2月の完全失業率(季節調整値)は前月から変わらず4.9%だった。完全失業者数は324万人(前年同月比25万人増)で16カ月連続の増加。完全失業者のうち「勤め先都合」は前年同月比16万人増の110万人、「自己都合」は同5万人増の101万人となった。

 就業者数は前年同月比80万人減の6185万人で25カ月連続の減少。産業別に前年同月と比べると、製造業(54万人減)の減少幅が引き続き大きい。医療,福祉(42万人増)は増加が続いている。職業紹介・労働者派遣業(3万人増)が増加に転じた。

 厚生労働省が発表した2月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0.01ポイント上昇の0.47倍となった。新規求人倍率(同)は0.84倍となり、前月を0.01ポイント下回った。正社員有効求人倍率は0.29倍で、前年同月を0.08ポイント下回った。

 有効求人(季節調整値)は前月に比べて1.5%増、有効求職者(同)は1.9%減。新規求人は前年同月比2.1%減だった。

 新規求人を産業別に前年同月と比べると、前月に引き続き、製造業(30.1%増)は増加となり、宿泊業,飲食サービス業(15.2%減)、建設業(14.7%減)、情報通信業(14.1%減)、卸売業,小売業(8.5%減)、学術研究,専門・技術サービス業(4.8%減)、教育,学習支援業(3.4%減)、生活関連サービス業,娯楽業(3.3%減)、サービス業(0.4%減)、医療,福祉(0.2%減)は減少となった。また、運輸業,郵便業(3.4%増)は減少から増加となった。    

 都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)をみると、最も高いのが福井県の0.68倍、最も低いのが沖縄県の0.30倍だった。

就職内定率80% 16万人超が就職先決まらず(2010-03-15)
1月の完全失業率4.9%、4%台は10カ月ぶり 有効求人倍率は0.03ポイント改善の0.46倍(2010-03-02)
中小企業で採用意欲高まる、10年4月の採用人数は不十分(2010-01-18)

日本人材ニュースHRN」は人材採用・人材育成の専門紙。「中立公正」「確かな取材活動」で情報提供を行っています。