全世界40カ国以上で企業評価サービスを行うGreat Place to Work(R) Institute Japan(東京都中央区、和田彰代表)は、日本における2010年版「働きがいのある会社」ランキングを発表した。

 ランキング参加企業の従業員が「経営層への信頼」「仕事や会社への誇り」「会社内の連帯感」に関連する57の設問への5段階評価と2問の自由回答設問に回答した結果と、企業文化や会社方針、人事施策の取り組み内容を参加企業が回答した結果を合わせて、世界共通の基準で評価した。

 本年度は、ERPパッケージソフトウェアの開発・販売・サポートを展開するワークスアプリケーションズが首位を獲得した。景気の不安定な状況が続く中でも、自発的な退職率の低さをはじめ、従業員が回答した「信用」「誇り」「公正」「連帯感」の4つの要素で高い評価を得た。

 “働きがいのある会社”について、和田同社代表は、「給与が高いことや福利厚生がしっかり備わっているという要素で評価される“働きやすい会社”とは異なるものです。“働きがい”には限界がありません。一人ひとりが仕事に対するこだわりをもつことによって、それぞれの人間味が現れ、仕事の成果にオリジナリティが生まれます」と説明する。

 「景気の後退で人件費削減を行う会社が多いわけですが、そうした施策を行うときこそ、会社として従業員と真摯に向き合い、コミュニケーションすべきです。業績悪化の中でも、組織として連帯感や信頼感を醸成し、従業員一人ひとりが仕事に誇りを持つことで、“働きがい”を感じて大きな力を発揮する原動力になるはずです」と話している。

 同ランキングは2009年10月にアンケートを実施した。参加企業81社のうち、上位25社を「働きがいのある会社」として発表した。

【働きがいのある会社ベスト10】
1.ワークスアプリケーションズ
2.モルガン・スタンレー証券
3.Plan・Do・See
4.マイクロソフト
5.シスコシステムズ
6.アサヒビール
7.サイバーエージェント
8.ディスコ
9.トレンドマイクロ
10.日立ソフトウェアエンジニアリング

Great Place to Work(R) Institute Japan

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