フランスのリーグ・ドゥ(2部)では、昨シーズン終了とともに降格したカンが、2位のブレストに6ポイント差をつけて独走しつつあるが、昇格の最終枠である3位争いは、6チームが2ポイント差でひしめき熾烈をきわめている。

 その中にいるのが、かつての名門で、ロベール・ピレス(ビジャレアル)やフランク・リベリ(バイエルン・ミュンヘン)が在籍したメッス。3位ル・アーブルに1ポイント差の6位につけ、来季の昇格を狙っている。

 しかし年明けからは1敗2引き分けとまずいスタート。チーム総得点の3分の1にあたる8ゴールをあげていたパピス・シセがドイツのフライブルクに移籍してしまったことから、得点力不足が深刻となり、FWの補強が急務だ。

 そこで浮上した名前が、アーセナルなどで活躍した元フランス代表、シルヴァン・ヴィルトール(35)。27日付のレキップ紙が報じている。ヴィルトールは昨年6月にマルセイユとの契約が切れて以来、所属クラブなしの状態がつづいている。しかし現役続行をあきらめておらず、最近はパリ郊外にあるクレテイユ(3部)の練習に参加し、親善試合でもプレーしている。