3日のチャンピオンズリーグ(CL)グループAで、フランスのボルドーがバイエルン・ミュンヘンに敵地で2―0と完勝、勝ち点を10に伸ばして首位をキープし、いち早く決勝トーナメント進出を決めた。

 フランス勢では、4日にリバプール戦を控えるリヨン(グループE)もこれまで3戦全勝と好調、この試合で引き分けても決勝Tのキップを手にすることになる。

 もうひとつのマルセイユ(グループC)は、ACミラン、レアル・マドリーに連敗して苦しいスタートを切ったが、チューリッヒにはキッチリと2連勝。この日はとくに6―1と会心のゴールラッシュを見せ、強豪2チームに勝ち点1ポイント差まで詰め寄って決勝T進出に望みをつないだ。

 CLの各試合を放映したカナル・プリュス局では試合後、ミュンヘン、マルセイユとパリのスタジオを結ぶ三元中継で、ブラン監督(ボルドー)、デシャン監督(マルセイユ)、そしてゲスト・コメンテーターのジネディーヌ・ジダン氏という98年W杯優勝メンバーの豪華な3ショットが実現した。

 ジダン氏は、古巣ボルドーについて、バイエルンの攻撃を封じ込めた守備ブロックを「完璧」と称賛し、グループリーグ突破を祝福した。また、少年時代に憧れた地元クラブであるマルセイユの健闘を喜んだ。

 デシャン監督も、「ボルドーの堅い守備力と組織力は、毎晩のように夢に見ているよ」とかつての盟友でいまはライバルとなったブラン監督を冗談まじりに称えた。

 ブラン監督が「こうして3人の顔が並んでいる画面を見ると、誰がいい仕事を選んだか一目瞭然だな」と苦労の多い監督業をしていない“自由人”ジダン氏をうらやむ発言で笑わせるなど、カメラを通じた3人の再会には和やかな空気が流れた。ジダン氏は「今夜はフランスのサッカーにとって最高の一夜になった」とのコメントで番組をしめくくった。